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プロ野球

「角度が凄かった」佐々木朗希が“村神様”斬りの「仕上がり」を披露!初実戦で最速160キロに本人の手応えは?

岩国誠

2023.02.16

 昨シーズンも投球の9割近くをストレートとフォークで締めていた佐々木。他の変化球の精度向上は課題の一つだ。今日投じた3球のスライダー。いずれも右打者へ投じたものだが、手応えはどうだったのか。

「空振りは取れていましたが、だから『ヨシ!』ってわけではないですし、まだまだ改善していかなければいけない部分はあると思っています。ただ、その中でもしっかりストライクゾーンに投げられて、空振りが取れたのは良かったかなと思っています」

 WBC日本代表の投手コーチも務める吉井理人監督は、佐々木の仕上がり具合についてどう見ているのか。

「順調に来ていると思います。スライダーは練習中だったんで、右バッターにどれだけ通用するのかチェックしたんだなと思っています。横(ベンチ)から見ていると、何を投げているかはわからないんですが、バッターの対応や反応を見ていると、しっかりいいところに投げられたのかなと思っています」
 
 唯一のヒットを放った長岡も「(ストレートの)角度が凄かった。(同学年だが)意識するより尊敬します」と絶賛すれば、唯一フルカウントまで粘ったヤクルトの元気印・奥村展征も「フォアボールも意識して真っ直ぐはファウルで粘りました。イメージはもうちょっと捉えたかったんですが、やっぱり球速くて。フォークも低めが結構落ちたので」と脱帽。そして村上も「仕上がっているな」と舌を巻いた。

 去年は2月終盤のオープン戦で163キロを計測し、4月には完全試合を達成してみせた佐々木。これからさらに状態を上げ、初めて挑む世界の舞台で、一体どんなピッチングを見せてくれるのか。今からもう待ちきれない。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
 

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