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侍ジャパン

「このままじゃ無理だな」源田壮亮が明かした“侍J強行出場”の舞台裏。背中を押した西武首脳陣の想いとは?【WBC】

岩国誠

2023.03.26

WBC優勝記念セレモニーに出席した源田(手前右)。大勢の人たちから熱い祝福を受けた。写真:岩国誠

WBC優勝記念セレモニーに出席した源田(手前右)。大勢の人たちから熱い祝福を受けた。写真:岩国誠

 骨折を押してまで出場し続けたWBCで、源田は多くのことを学んだ。

「大谷選手とか、ダルビッシュさんとか、あれほどの選手が、ああいう姿を見せてくれると、やはり選手たちもすごく気持ちは高ぶりますし、いい時間になりました。やっぱり超一流の選手たちは、試合までの準備であったりとか、試合中の動きはすごく僕自身勉強になりました。そういうものを(チームに)伝えていけたらいいかなと思っています。」

 さらに、こうも付け加える。

「やっぱり、ジャパンのユニフォームをまた着て野球をしたいと、すごく思わされました。『絶対、あそこ(日本代表)を目指した方がいいよ』という話を、(ライオンズの選手)何人かと話しましたが『選ばれるように頑張りたい』という選手もいました。本当にシーズンを戦ううえで、すごくモチュベーションになりますし、活躍してジャパンのユニフォームを着るんだっていうものは、みんなの気持ちをあげるんじゃないかと思います」

 世界最高峰の舞台。実際にそこに立ってプレーした源田だからこそ、得られた感覚を今度はシーズンを通して、チームに還元していくつもりだ。
 
 WBCでの激闘は終わった。ここからは30日に開幕を控えるパ・リーグのペナントレースが待っている。チームを離れ、代表で戦っていた期間も、西武の試合映像は全てチェックしていたという源田。今後の出場はどうなるのか。

「(復帰は)今、話しているところですが、本当にライオンズファンの方に心配をかけてしまっていると思うので、シーズンでまた元気にプレーする姿を見せたいですし、ひと回り成長した姿を見せられるように頑張ります」

 練習合流を含めて、今後は骨折箇所の状態を見ながらの判断となるようだが、激戦の傷を癒し、これからやってくる春の陽気と共に、世界に見せつけた“源田のチカラ”がベルーナドームで堪能できる日を楽しみに待ちたい。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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