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プロ野球

欠点の少ないヤクルトが3連覇か!? “戦力充実”の阪神の不安材料とは?【出野哲也のセ・リーグ順位予想】

出野哲也

2023.03.29

■4位:広島
 オープン戦では7連敗を喫するなど負けが込んで最下位。それでも能力の高い若手投手が多く、比較的安定した戦いが見込めるのではないか。昨年は不調だった大瀬良大地も順調で、WBCを途中離脱した栗林良吏も復帰した。一方、打線は巧打者タイプが多い反面、迫力には欠けている。マクブルーム、デビッドソンの両外国人で合計50本塁打くらい打ってほしい。試行錯誤を繰り返していたオーダーの組み方も、高出塁率が望める坂倉将吾を7番に置いているのはもったいない。その点も含め、新井貴裕新監督がいかに早い時点で采配の勘をつかむかもポイントだ。

■5位:DeNA
 オープン戦は6勝13敗と大きく負け越し。気になるのは1番佐野恵太、2番宮﨑敏郎の新打順が機能していない点だ。上位に出塁能力の高い選手を集める発想は間違いではないが、その分中軸の厚みが薄れるので、ソト、オースティンの両大砲が本領を発揮できないと、絵に描いた餅となりかねない。好材料はルーキー林琢真の評判が上々で、レギュラー候補に浮上していること。投手は石田健太が好調で、今永昇太、大貫晋一との3本柱は確定。そして何よりの注目は超大物新外国人バウアー。1年半のブランクを感じさせない投球ができるなら、上位進出の目も出てくる。
 
■6位:中日
 今の時点では、残念ながら高い評価を与えるのは難しい。阿部寿樹の放出で、もともと点の取れないチームの打撃がさらに弱体化した。石川昂弥が復帰できそうなのは朗報だが、期待されていた新人二遊間の村松開人、田中幹也が揃って故障。ブライト健太と鵜飼航丞の2年目コンビも、まだレギュラーにはほど遠い。となると望みは新外国人。アキーノは確実性に難ありでも当たったときの飛距離はすさまじく、出戻りのアルモンテもある程度の働きは見込める。打力さえ改善されれば、投手力はリーグトップクラスであるだけに、一気に浮上する可能性もなくはない。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。

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