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プロ野球

【セ6球団開幕1ヵ月通信簿】首位DeNA、得失点差1位の阪神はA評価。中日は記録的な貧打に泣く…<SLUGGER>

藤原彬

2023.05.02

■巨人
11勝14敗 勝率.440(5位)得失点差-18

セ・リーグの他5球団がいずれも防御率2点台の状況で、ジャイアンツだけ4点台近く(3.90)は苦しい。特に先発陣は大黒柱の菅野智之が故障で離脱し、開幕投手のビーディも0勝4敗、防御率5.47と結果を出せていない。打線はリーグ2位の83得点を記録しているものの、全体に打席アプローチが粗く、2盗塁と足も使えないため、攻撃が手詰まりになりそうな不安要素を抱えている。4月終了時で借金生活は11年ぶり。5月も低迷が続くようだと、原辰徳監督の責任問題にも発展しそうだ。

評価:D

【月間MVP】中田翔
開幕から2戦連続アーチを叩き込み、4月29日には劇的サヨナラ2ランを放つなど、リーグ最多の6本塁打。波に乗れないチームで、喝を入れるかのように快音を響かせている。
■中日
8勝15敗 勝率.348(6位)得失点差-14

開幕から23試合でわずか4本塁打、完封負けが8回とこれまで以上に貧打に苦しみ、ダントツの最下位で4月を終えた。長打力不足もさることながら、三振率23.3%はリーグワースト、四球率5.5%は5位と打席アプローチも悪く、状態はかなり深刻だ。投手陣はジャリエル・ロドリゲスが亡命、大野雄大が故障で長期離脱と誤算続きながら何とか踏ん張っているだけに、浮上のためには打線の奮起が不可欠。ファンの間ではファームで調整中のビシエド、鵜飼航丞の一軍昇格を求める声が高まっているが……。

評価:D

【月間MVP】マルティネス
最下位に沈むチームで目立たないが、開幕から8登板で許したヒットは2本だけで無四球・無失点と圧倒的なピッチング。2年連続最多セーブ王へ向け、ひっそりと好発進している。

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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