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MLB

3年続けて違う監督の下でプレーする大谷翔平。2020年の新指揮官は球界屈指の名将

宇根夏樹

2019.12.10

 キャラウェイも、メッツの監督(18~19年)としては成功できなかったが、インディアンスの投手コーチ(2013~17年)として実績を残している。18年に史上初の200奪三振カルテットを形成したカルロス・カラスコ、コリー・クルーバー、トレバー・バウアー(現レッズ)、マイク・クレベンジャーは、いずれもキャラウェイの指導を受け、この年にブレイクしたバウアーを除く3人は、キャラウェイの在任中に台頭した。

 かつて、マッドンもキャラウェイも、エンジェルスに在籍していた。02年にエンジェルスがワールドチャンピオンとなった時、マッドンはベンチコーチを務め、キャラウェイは投手として在籍していた。キャラウェイは主に3Aで投げ、ポストシーズンのロースターには入れなかったが、シーズン終盤に昇格して6試合に先発した。
 
 これまでのところ、エンジェルスのワールドシリーズ優勝は、後にも先にもこの1度きりだ。監督と投手コーチが変わっただけで劇的にチームが変わるとは考えにくいが、古巣に戻ったマッドンとキャラウェイがどのような手腕を発揮するか注目される。

 ちなみに、新打撃コーチはジェレミー・リード。イチローが大活躍していた頃のマリナーズで、トップ・プロスペクトとして期待されていたのを覚えている人もいるだろう。選手としては開花できなかった彼が、同じ左打ちの大谷をどう指導するかも興味深いところだ。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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