11年のドラフトでゲリット・コール(現ヤンキース)に次ぐ全体2位でマリナーズに指名されたダニー・ハルツェン(現カブス)がそうだ。故障に苦しんでメジャーデビューできないまま17年に大学へ戻ったハルツェンは、翌年にカブスとマイナー契約を交わし、今年9月に29歳でメジャー初登板を果たした。
もっとも、ハルツェンは球界から離れた時期も引退は考えていなかったようだ。「つらかった時期も『もうこんなことはしたくない』とは思わなかった。『どうすればこれを乗り越えられるか』と考えていたよ」。
ハルツェンはこうも語っている。「20年後に『あの時、ああしていれば、こうしていれば』と振り返るようなことはしたくなかった」。アッペルもエイケンも、現役を続けるにせよこのままユニフォームを脱ぐせよ、後悔のない決断をしてもらいたい。
文●宇根夏樹
【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
もっとも、ハルツェンは球界から離れた時期も引退は考えていなかったようだ。「つらかった時期も『もうこんなことはしたくない』とは思わなかった。『どうすればこれを乗り越えられるか』と考えていたよ」。
ハルツェンはこうも語っている。「20年後に『あの時、ああしていれば、こうしていれば』と振り返るようなことはしたくなかった」。アッペルもエイケンも、現役を続けるにせよこのままユニフォームを脱ぐせよ、後悔のない決断をしてもらいたい。
文●宇根夏樹
【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。