専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

ホーナー、ミッチェル、そしてジョーンズ……大物助っ人来日の引き金になったMLBの“ウラ事情“

2019.12.17

 また95年には、89年ナ・リーグMVPのケビン・ミッチェルや、前年にシルバースラッガー賞を獲得したフリオ・フランコ、ツインズの4番打者シェーン・マックら「超」のつく大物が大挙来日したが、これは94年から起こったMLBストライキに端を発する。

 この時も選手の年俸高騰に業を煮やした経営者側が「サラリーキャップ制」導入を提案。年俸ダウンを危惧した選手会側と激しく対立し、ワールドシリーズすらも中止になった。95年もスプリング・トレーニングやオープン戦にメジャーリーガーたちは参加せず、結局は開催されたが一時はシーズン開幕すらも危ぶまれた。そのため彼らは“就職先”を求めて、日本にやって来たのだ。
 
 このような裏事情を考えると複雑な気分にもなるが、それでもメジャーの第一線で活躍した助っ人のプレーを見るのは楽しみだ。ホーナーが87年のシーズン、日本中に一大センセーションを巻き起こしたように、ジョーンズらも日本プロ野球を席巻してくれるかもしれない。来季は大物助っ人たちのプレーも見どころの一つになりそうだ。

文●筒居一孝(スラッガー編集部)

【PHOTO】艶やかに球場を彩るMLBの「美女チアリーダーズ」!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号