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プロ野球

【2019主力選手通信簿・阪神】西、ジョンソン、藤川らA評価揃いの投手陣に対し、近本以外の野手は…

2019.12.17

【野手】
★打のMVP★
●近本光司
[試合]142 [打数]586 [打率].271
[本塁打]9 [打点]42 [OPS].689 [盗塁]36
評価:よくできました(A)
159安打を打ってセ・リーグ新人記録を更新し、盗塁王のタイトルも獲得。球宴では史上2人目のサイクル安打を達成した。2年目は出塁率の低さ(.318)と盗塁死の多さ(15回)を改善したい。

●大山悠輔
[試合]143 [打数]538 [打率].258
[本塁打]14 [打点]76 [OPS].714 [盗塁]3
評価:可もなく不可もなく(C) 
全143試合に出場したが、和製大砲覚醒は今季もお預け。辛抱強く4番で起用した矢野監督の期待に応えられなかった。三塁で両リーグ最多の20失策も、守備範囲の広さは示した。

●糸原健斗
[試合]143 [打数]491 [打率].267
[本塁打]2 [打点]45 [OPS].689 [盗塁]6
評価:可もなく不可もなく(C) 
出塁率.353は及第点ながら、昨季から40ポイント近くもダウンした。ただ、2年連続全試合出場は立派。5月23日のヤクルト戦では両軍無得点の9回裏にサヨナラ安打を放った。

●梅野隆太郎
[試合]129 [打数]433 [打率].266
[本塁打]9 [打点]59 [OPS].718 [盗塁]14
評価:よくできました(A) 
開幕直後に左足薬指を骨折しながらプレーを続け、直後にサイクル安打を達成。シーズン123補殺の日本記録樹立、自身初の2ケタ盗塁を記録と八面六臂の活躍でチームを牽引した。
 
●糸井嘉男
[試合]103 [打数]444 [打率].314
[本塁打]5 [打点]42 [OPS].819 [盗塁]9
評価:可もなく不可もなく(C) 
出塁率.403はリーグ2位と持ち前の選球眼は健在だったものの、本塁打はわずか5本と迫力は薄れた感は否めず。左足首の故障で8月上旬に戦列を離れ、CSにも出場できなかった。

●マルテ
[試合]105 [打数]349 [打率].284
[本塁打]12 [打点]49 [OPS].825 [盗塁]0
評価:まずまずです(B)
12本塁打とやや迫力不足ではあるが、優れた選球眼と安定感の高い打撃で8月上旬以降は4番に定着した。助っ人外国人が定着しないチーム状況を踏まえても上々の出来と言っていい。

●福留孝介
[試合]104 [打数]348 [打率].256
[本塁打]10 [打点]47 [OPS].740 [盗塁]0
評価:可もなく不可もなく(C) 
42歳にしてチームを牽引し、ここぞという場面で貴重な一打も放った。ただ、両足ふくらはぎの故障に苦しみ、OPSは5年ぶりに.800を割り込むなど決して納得いく成績ではなかった。

●木浪聖也
[試合]113 [打数]363 [打率].262
[本塁打]4 [打点]32 [OPS].657 [盗塁]2
評価:可もなく不可もなく(C)
ルーキーながら遊撃でチーム最多出場を果たし、8月以降に打率.307の活躍でCS進出に貢献。ただ、守備では遊撃手両リーグ最多の15失策に加え、守備範囲を示す数値も低調だった。

●髙山俊
[試合]105 [打数]271 [打率].269
[本塁打]5 [打点]29 [OPS].705 [盗塁]9
評価:可もなく不可もなく(C)
開幕直後から約1ヵ月ファーム降格を味わったが、5月29日の巨人戦で劇的な代打サヨナラ満塁弾。6月以降は先発出場も増えた。打率.172に終わった左投手成績の向上が課題。

●北條史也
[試合]82 [打数]174 [打率].247
[本塁打]5 [打点]20 [OPS].712 [盗塁]2
評価:がんばりましょう(D)
打率.322をマークした昨季の好成績を持続できず。新人の木浪に出番を奪われるなど苦しい一年を過ごしたが、DeNAとのCSファーストステージではレギュラーシーズンの鬱憤を晴らすかのような大活躍を見せた。

●原口文仁
[試合]43 [打数]87 [打率].276
[本塁打]1 [打点]11 [OPS].665 [盗塁]0
評価:よくできました(A)
キャンプイン直前に大腸ガンにかかっていることを発表。6月4日の復帰初打席で二塁打、プラスワン投票で選出された球宴では代打本塁打と、不屈の闘志を発揮して大きな感動を呼んだ。

文●久保田市郎(スラッガー編集長)

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