阪神(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意△
6年前に中田がFA資格を取得した際は噂もあったが、当時と状況はまったく変わってしまった。一塁には大山悠輔がいて、打線全体も84本塁打こそリーグ5位ながら555得点は1位。可能性はほとんどない。
広島(フィット〇、可能性×)
ポジション△
攻撃力〇
資金および熱意×
中田にとっては故郷の球団であるが、ドラフトの際も入札せず縁は薄い。そもそもFAに消極的なチームでもある。493得点は下から2番目と打撃強化は必要でも、一塁は堂林翔太を引き続き使うか、新外国人で埋めると考えられる。
DeNA(フィット△、可能性×)
ポジション△
攻撃力△
資金および熱意×
ネフタリ・ソトが退団して一塁は空席。けれども代わりの新外国人を取るにせよ、タイラー・オースティンの復活を待つにせよ「外国人のポジション」の色合いが濃い。佐野恵太や、ドラフト1位の度会隆輝がどこを守るか次第で他の主力選手が回ってくるかもしれず、大金を投じて取りに行くとは思えない。
ヤクルト(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意×
2連覇から一気に最下位寸前まで転落したけれども、534得点と123本塁打は2位と打線は悪くなかった。一塁には主砲ホセ・オスナがいて、契約もまだ残っている。獲得に動く確率は限りなく低い。
中日(フィット〇、可能性〇)
ポジション△
攻撃力◎
資金および熱意〇
390得点はブービーの広島にすら100点以上離されている。わずか71本塁打の打線に、92試合で15本(バンテリンドームでもここ2年・16試合で4本)打った中田が加わるのはプラス。ダヤン・ビシエドも以前の打力はなく、ポジション被りでも獲得するメリットは大きい。
巨人(フィット×、可能性△)
ポジション×
攻撃力△
資金および熱意×
代打もしくは故障者が出たときしか使えないのでは、チーム側も強く引き留めないだろう。とはいえ契約が切れたわけではなく(来季は3年契約の2年目)、FA宣言せずに残る可能性も消えてはいない。
――◆―――◆――
自由契約であれば、中田を取りに行くチームは複数あるだろう。打線強化が絶対必要な中日や西武、覇権奪回を目指すソフトバンクなどが候補になる。だが人的補償を伴うFAとなると、そこまでの争奪戦にならないどころか、大幅減俸や最悪の場合宙に浮く危険すらある。一塁しか守れず、セ・リーグで使いづらいのも難点だ。FAは宣言せずに、巨人にトレードの可能性を探ってもらうほうが良い気もする。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
【関連記事】真の逸材を多く指名できた球団はどこ? 「ドラフト候補ランキング」で振り返る2023年ドラフト<SLUGGER>
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ポジション×
攻撃力×
資金および熱意△
6年前に中田がFA資格を取得した際は噂もあったが、当時と状況はまったく変わってしまった。一塁には大山悠輔がいて、打線全体も84本塁打こそリーグ5位ながら555得点は1位。可能性はほとんどない。
広島(フィット〇、可能性×)
ポジション△
攻撃力〇
資金および熱意×
中田にとっては故郷の球団であるが、ドラフトの際も入札せず縁は薄い。そもそもFAに消極的なチームでもある。493得点は下から2番目と打撃強化は必要でも、一塁は堂林翔太を引き続き使うか、新外国人で埋めると考えられる。
DeNA(フィット△、可能性×)
ポジション△
攻撃力△
資金および熱意×
ネフタリ・ソトが退団して一塁は空席。けれども代わりの新外国人を取るにせよ、タイラー・オースティンの復活を待つにせよ「外国人のポジション」の色合いが濃い。佐野恵太や、ドラフト1位の度会隆輝がどこを守るか次第で他の主力選手が回ってくるかもしれず、大金を投じて取りに行くとは思えない。
ヤクルト(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意×
2連覇から一気に最下位寸前まで転落したけれども、534得点と123本塁打は2位と打線は悪くなかった。一塁には主砲ホセ・オスナがいて、契約もまだ残っている。獲得に動く確率は限りなく低い。
中日(フィット〇、可能性〇)
ポジション△
攻撃力◎
資金および熱意〇
390得点はブービーの広島にすら100点以上離されている。わずか71本塁打の打線に、92試合で15本(バンテリンドームでもここ2年・16試合で4本)打った中田が加わるのはプラス。ダヤン・ビシエドも以前の打力はなく、ポジション被りでも獲得するメリットは大きい。
巨人(フィット×、可能性△)
ポジション×
攻撃力△
資金および熱意×
代打もしくは故障者が出たときしか使えないのでは、チーム側も強く引き留めないだろう。とはいえ契約が切れたわけではなく(来季は3年契約の2年目)、FA宣言せずに残る可能性も消えてはいない。
――◆―――◆――
自由契約であれば、中田を取りに行くチームは複数あるだろう。打線強化が絶対必要な中日や西武、覇権奪回を目指すソフトバンクなどが候補になる。だが人的補償を伴うFAとなると、そこまでの争奪戦にならないどころか、大幅減俸や最悪の場合宙に浮く危険すらある。一塁しか守れず、セ・リーグで使いづらいのも難点だ。FAは宣言せずに、巨人にトレードの可能性を探ってもらうほうが良い気もする。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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