【巨人】
浅野翔吾(外野手)
評価:まずまずです
高松商では昨年夏の甲子園で3本塁打と大活躍。阪神との抽選に勝って獲得すると、二軍では77試合で打率.262、チーム3位の7本塁打、27打点。一軍でも8月18日の広島戦で初本塁打、高卒1年目でホームランを打ったのは岡本和真以来で、球団史上7人目だった。24試合で40打数10安打と、高卒新人とはしては十分な成績。今後の課題は41打席で1四球のみだった選球眼を磨くことか。フェニックス・リーグ期間中に腰のヘルニアで離脱したのは気になるけれども、体調さえ問題なければ、来季のレギュラー争いに食い込んでくる可能性もありそうだ。
【ヤクルト】
吉村貢司郎(投手)
評価:可もなく不可もなく
社会人ナンバーワン投手との触れ込みで、東芝から鳴り物入りで入団。オープン戦でも17イニングで1失点と好投、開幕後も阪神相手に2勝を挙げるなど当初は順調だったが、5月下旬に二軍落ち。上半身のコンディション不良で2ヵ月近く実戦登板から遠ざかり、一軍に戻ってきたのは9月になってからだった。最後の2試合は広島とDeNA相手に勝利を収め、今季の4勝はすべてAクラス相手。投球内容もそれほど悪くはなかったが、本拠の神宮で34.2回を投げ8本塁打を打たれた点などが課題で、期待度の高さを考えると評価は厳しめになる。
【中日】
仲地礼亜(投手)
評価:可もなく不可もなく
沖縄の大学から初のドラフト指名、それも1位とあって話題になったが、全国大会での実績には乏しく、即戦力になれるかどうかは疑問もあった。5月13日の一軍デビュー戦では脇腹を痛めてしまい、1イニング投げただけで降板。一軍に戻ってきた7月26日のDeNA戦では6回1安打無失点の快投で初勝利を挙げた。9月8日の巨人戦でも7回を無失点に封じるなど、嵌った時にはいい投球を見せた一方で、43.1回で25四球を与えたコントロールの悪さが響き、防御率は5点台近かった。契約更改でもダウン提示で、先輩の福谷浩司から同情されていた。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
【関連記事】第1回は細川、大竹がブレイクを果たすも6人が戦力外...FA補償と同じプロテクト方式で現役ドラフトのさらなる活性化を図るべき<SLUGGER>
【関連記事】セ・リーグで最もMVPに「ふさわしい」のは一体誰か。近本、大山らを差し置いて村上を推す理由<SLUGGER>
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【ヤクルト】
吉村貢司郎(投手)
評価:可もなく不可もなく
社会人ナンバーワン投手との触れ込みで、東芝から鳴り物入りで入団。オープン戦でも17イニングで1失点と好投、開幕後も阪神相手に2勝を挙げるなど当初は順調だったが、5月下旬に二軍落ち。上半身のコンディション不良で2ヵ月近く実戦登板から遠ざかり、一軍に戻ってきたのは9月になってからだった。最後の2試合は広島とDeNA相手に勝利を収め、今季の4勝はすべてAクラス相手。投球内容もそれほど悪くはなかったが、本拠の神宮で34.2回を投げ8本塁打を打たれた点などが課題で、期待度の高さを考えると評価は厳しめになる。
【中日】
仲地礼亜(投手)
評価:可もなく不可もなく
沖縄の大学から初のドラフト指名、それも1位とあって話題になったが、全国大会での実績には乏しく、即戦力になれるかどうかは疑問もあった。5月13日の一軍デビュー戦では脇腹を痛めてしまい、1イニング投げただけで降板。一軍に戻ってきた7月26日のDeNA戦では6回1安打無失点の快投で初勝利を挙げた。9月8日の巨人戦でも7回を無失点に封じるなど、嵌った時にはいい投球を見せた一方で、43.1回で25四球を与えたコントロールの悪さが響き、防御率は5点台近かった。契約更改でもダウン提示で、先輩の福谷浩司から同情されていた。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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