――今回受けた２回目のヒジの手術については、あえてトミー・ジョン手術とは呼んでいないですが、その理由は何ですか？　また、あえてトミー・ジョン手術とは言わないことで、交渉を有利に進めるという思惑はあったのでしょうか？

大谷　最初の段階でどういう手術になるのかというのを、まずドクターも含めて決めなきゃいけなかったので、発表の段階でそれがまだ決まっていなかったというのが一番かなとは思います。

――２回目のトミー・ジョン手術を受けたというのは事実なんでしょうか？

大谷　そうですね。ただ、術式が前回とはまた違うので。そこをどういう風に表現するのかっていうのは、僕にはもちろん専門外なところではあるので。そこはドクターの方が詳しいかなとは思います。

――後払いのパーセンテージが多い契約となりましたが、これは大谷選手のアイデアだったんでしょうか？　他の球団とも同じような条件で交渉していたんでしょうか？

大谷　もともと後払いというのは、どの選手も大型契約になるとつくものではあるので。そのパーセンテージに関しては選手に一任するということでもありますし。自分が今受け取れる金額を我慢して（チームの）ペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、 僕は全然後払いでいいですというのが始まりですかね。

　他球団の契約に関しては、今も他の選手が交渉をしている最中だと思うので、僕の口からは具体的な球団名だったりとか、交渉の内容に関しては、あまり言うことができないっていうのがあるかなと思います。
  ――いろいろな選択肢の中からドジャーズを選んだということで、勝つこと、優勝リングを手にすることというのは優先順位で言うとどのくらいだったのでしょうか？

大谷　僕自身の優先順位は、契約形態から分かるように一番上のところにあるので。野球選手としていつまでプレーできるかというのは正直誰も分からないですし、勝つことが、僕にとって今一番大事なことかなと思います。

――決断する前の段階では、何球団で悩んでいたのでしょうか？　その中でドジャースとの契約を決断をするのにあたって決め手だったものはありますか？

大谷　何球団で悩んでいたかというのを僕の口から言っていいのか分からないのでそこは差し控えさせていただきます。（決断の決め手としては）先ほども言った通り、ドジャースがこれを持っているからというよりかは、心に残ってる言葉として オーナーのマーク・ウォルターさんも含めて「ドジャースが経験してきたこの10年間を、彼らはまったく成功だとは思ってない」ということはおっしゃられていたので、それだけ勝ちたいという意思がみんな強いんだなというのは心に残ったかなと思います。