――先ほど、ドジャースには勝利への明確なビジョンがあったというお話をされていましたが、 勝つために一番大切なものはどんなことでしょうか？

大谷　全員が勝利に対して同じ方向を向いているということが大事だと思うので。オーナーグループもそうですし、フロントの皆さんもそうですし、もちろんチームメイト、ファンの皆さんもそうですし。みんながそこに向かっているっていうのが一番大事かなと思います。

――改めて、このドジャースで世界一を目指すにあたって、どのような選手像をイメージしているのか教えてください。

大谷　まず優勝することを目指しながら、そこに欠かせなかったと言われる存在になりたいですし、そういう期待を込めた契約だと思うので、その期待に応えられるように、今後も全力で頑張っていきたいなと思ってます。

――MVP発表の際に愛犬がテレビに映ってから、世界中が名前を知りたくて待ちきれないんですが、この場で発表してもらえますでしょうか？

大谷　名前はデコピンというんですけど。こちらの人は発音的に難しいと思うので、元の名前のデコイというので、こちらの人に説明する時は、呼びやすいようこちらの名前で紹介しています。

――来季は打者に専念するということで、まず開幕には間に合うのでしょうか？　また、打者として今季よりも素晴らしい成績を残してほしいという期待が多く集まると思うんですが、それに対する思いを聞かせてください。後は愛犬の「デコピン」の由来を教えてください。

大谷　もう素振りは始めているので、おおむね予定通りにまず来ている。むしろ若干早いぐらいの感じで来ているので、スプリング・トレーニングでしっかりゲームに入れる準備ができていれば、充分開幕には間に合うんじゃないかなと思います。「デコピン」の由来はさっきも言いましたけど、もともとデコイっていう名前があったので、それに近い響きで選びました。
  ――６年前にエンジェルスへ入団した時、これからメジャー挑戦するという時の気持ちと、ドジャースに入ってこれからのシーズンに臨む気持ちに、違いがあれば教えてください。

大谷　全体的な気持ちとしては変わってないですね。常に挑戦したいなと思ってますし、ドジャースでお世話になると決めた後も、そこに対してのチャレンジだと思っているので。ただ、来るということは去るチームもありますし、それが日本でいえばファイターズでしたし、今回エンジェルスになりましたけど、その寂しさが心の中にあるのは事実かなと思います。

――フリードマン編成総責任者やのウォルター・オーナーが退団したらオプトアウトできるということも契約の条件に入っていますが、これははどれぐらい大事な条項だったのでしょうか？

大谷　先ほども言った通りみんなが同じ方向を向いているというのが大事だと思っているので、ドジャースに入団すると同時に、メインのこのお二方と契約するという形ですし、そこがもし崩れるのであれば、この契約自体も崩れることになる。そういう契約だと思っています。

――ドジャースのファンベースについて知っていることは何かありますか？

大谷　入団してから知ることの方が多いんだろうなとは思います。もちろんこれまでメジャーリーグでプレーして、各球場に行って、各チームのファンの方がこういう気質なんだなっていうのは感じますし、やっぱり野球に対して熱狂的だなというか。毎回、青いユニフォームを着たファンの方々がいっぱい球場にいらっしゃるので、そういうのを見ると、やっぱりファンの方には熱があるなというのは感じてます。

構成●SLUGGER編集部

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