ここからは有力と言われている３球団が登場する。そのうちのひとつのメッツは、「11年３億7500万ドル（約544億円）」と７球団中、もっとも高い金額を提示すると予想した。「歴史的なオファーだ。複数回の面談を経て、首脳陣はヤマモトの人間性を高く評価。ライバルのヤンキースを出し抜きたいと考えている。ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーの退団で投手陣は整理された。長年の友人であるコウダイ・センガ（千賀滉大）とともにローテーションのトップ枠を任せようとしている」と、大きな評価を下していると記した。

　ドジャースのオファーは「10年３億3000万ドル（約479億円）」と予想し、「歴史的契約を結んだオオタニに続いて、もうひとりの日本人の注目株を加えれば、日本でのマーケティング効果を“何十億倍”にも高めることができる。契約できれば、ぜいたく税のリミットに直面するだろうが、その価値はあるし、ヤマモトはすぐにチームに必要不可欠なトップエースとなるはず。先発陣の強化という課題も解消してくれる」とまとめている。
  　最後の球団は、同メディアが本命としたヤンキースだ。「10年３億5000万ドル（約508億円）のヤンキースが有力と見る。球界で最も名高いフランチャイズで投げるチャンスがある。ジャッジやソトといった攻撃陣のバックアップがあり、サイ・ヤング賞のゲリット・コールとローテーションを共有する。他球団のオファーも魅力的だろうが、この球団はヤマモトが成し遂げたいことすべてを達成できる体制が整っている。MLB屈指の名門で、あのピンストライプは歴史に彩られている」と記した。

　そのうえで「ヤンキースのオーナー、ハル・スタインブレナーとフロントは来シーズンを制するために、コールとヤマモトという最高投手２人を擁するつもりだ」と、地区４位に沈んだ屈辱の23年シーズンを払拭するため、山本と“歴史的な契約”を結ぶと予想している。

構成●THE DIGEST編集部

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