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大乱闘劇を繰り広げたラミレスとアンダーソン、ファンに食ってかかったレンドーン、シャーザーには不正投球疑惑...【2023MLBお騒がせ事件簿】<SLUGGER>

久保田市郎(SLUGGER編集長)

2023.12.28

▼期待の若手スターが“不適切交際”で球界追放の危機
ワンダー・フランコ
[レイズ│遊撃手]
開幕から走攻守に躍動し、球宴にも初出場。5月には打球をつかんでフワッと宙に放り投げる“ボールフリップ”を披露して話題を呼んだ。だが、8月に過去の未成年淫行疑惑が浮上。MLB機構だけでなくドミニカ共和国の司法当局も捜査を始めたことで、出場制限リストに入って残りシーズンを欠場した。次代のスーパースターと期待され、今季もMVP候補に挙げられていただけにファンの失望は大きい。事実上の永久追放となる可能性もあるが果たして……?

▼2度目のDV事件を起こして大型契約獲得は絶望的
フリオ・ウリアス
[ドジャース│投手]
9月3日にMLSの試合を観戦した際、同伴していた女性に暴力をふるったとして逮捕。保釈金5万ドルを払って釈放されたが、そのまま休職扱いとなってシーズンを終えた。21年は最多勝、昨季は最優秀防御率のタイトルを獲得し、今オフはFA大型契約も予想されていたがこの一件で吹っ飛び、先発投手不足に苦しむチームにとっても大打撃となった。ウリアスは19年にもDVで出場停止処分を受けており、“再犯”の今回は極めて重い処分が下されそうだ。

▼乱調の腹いせに愛用のグラブをゴミ箱へポイ捨て!
タイラー・ロジャース
[ジャイアンツ│投手]
3年3300万ドルの好条件で加入したが開幕直後は振るわず、4月12日のドジャース戦は4連続与四球で1アウトも奪えず降板。自らの不甲斐なさに、グラブをダグアウトのごみ箱にポイ捨てする姿がバズった。だが、次の登板から26試合で自責点1と見事に復調。双子の弟テイラーとのリレーでもファンを沸かせ、8月には2人の防御率や奪三振、WHIPがほぼ同じ数字になったことでも話題を呼んだ。ちなみにグラブを捨てたのは「気分を一新する」ためらしい。
▼怠慢走塁を咎めた監督に公然と反論して一触即発
タイラー・オニール
[カーディナルス│外野手]
4月4日のブレーブス戦の7回、二塁走者のオニールが本塁で憤死したことにO・マーモル監督が怠慢走塁と激怒、翌日の先発から外した。これに対してオニールも「マイナー時代から貫いてきた全力プレーを否定されるのは許せない」と反論したが、映像をよく見ると、そもそもホームに突っ込ませた三塁コーチの判断が誤りだった説も。5月に腰を痛めるなど今季も故障で長期離脱を強いられ、マーモル監督の一件も含めて放出説が再燃。案の定、オフにレッドソックスへ放出された。

▼「球速の質問はうんざりだ!」不振で報道陣に逆ギレ
ジャック・フラハティ
[カーディナルス/オリオールズ│投手]
FA年で気合が入っていたはずだが、開幕から不振。イライラが募ったのか、5月9日の試合後には報道陣に「球速についての質問にはうんざり」「君らはピッチングという芸術を何も分かっていない」と逆ギレ。W・コントレラスが一時捕手を外さた件でも暗躍( ? )していたとされ、不振の責任を他人になすりつけるような言動が目立った。7月下旬のオリオールズ移籍後も調子は上がらず、シーズン終盤はブルペンに降格。プレーオフでの投球も冴えなかった。
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