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プロ野球

36歳のマイナー契約から這い上がった斎藤、田口は一時2Aまで降格も..【低評価を覆した侍メジャーリーガーたち】<SLUGGER>

藤原彬

2024.01.12

■岡島秀樹(2007~2012、2013)
 06年オフにレッドソックスと2年250万ドルで契約した当初は、同じタイミングで入団して狂騒曲を巻き起こしていた松坂大輔の話相手としての獲得とも揶揄された。だが、リリース時に顔を下へ向ける“ノールック投法”がハマり、1年目でいきなり松坂を差し置いてオールスターに選出。ワールドシリーズチャンピオン獲得に大きく貢献した。

 メジャー1年目から4年連続55登板以上とその後もブルペンの一員として活躍を続け、12年の日本球界復帰を挟んで翌13年にもアスレティックスでもプレー。31歳からのメジャー挑戦だったが、通算6年での防御率3.09はNPBでの15年間で記録した3.19よりも優れている。
 
■田口壮(2002~2009)
 NPBでは堅守巧打の外野手としてゴールデン・グラブ賞を5回受賞し、01年オフにFA権を行使してカーディナルスと3年300万ドルで契約した。だが、強豪チームだったこともあって壁は厚く、1年目はメジャー出場わずか19試合。一時は2Aに落とされるなど苦境を味わったが、腐ることなく地道に実力を磨いたことで道を開く。

 安定感抜群の守備とバントやエンドランを確実にこなす器用さで名将トニー・ラルーサ監督のお気に入り選手となり、メジャー3年目には109試合で打率.291を記録する。06年はリーグ優勝決定シリーズで決勝本塁打、ワールドシリーズでは勝負所での代打送りバントなど随所に存在感を発揮。貴重なバイプレーヤーとしてセントルイスのファンにも愛された。

文●藤原彬

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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