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プロ野球

【西武】育成2年目モンテルがA班抜擢!開幕一軍へ“万波中正に似ている”新打撃フォームで「振って振って振りまくる!」

岩国誠

2024.02.17

 一緒に自主トレを行っていた渡部健人(25)や同郷のブランドン(25)からの指摘を受け、このオフから今の打撃フォームに挑戦。その結果、悪癖もなくなり、ボールへのコンタクトもしやすくなったという。
 
「しっかりボールのラインに合わせれば、強い打球が行くようになりました。力を入れたら柵越えもするようにもなりましたが、今は(ボールに)ラインを合わせて、インパクトの瞬間だけ力を入れるようにして、それまではできるだけ力を抜くようにしています。上背があるので(当たれば)打球は飛んでいきますし、しっかりコンパクトに当てることを意識してやっています」

 コーチが引き上げたあとの室内練習場。マシンを相手に、最後のひとりになるまで一心不乱にバットを振り続けるモンテルの姿があった。疲労からボールを捉え損ねることもあったが、それでも鋭い打球がライナーでネットを揺らすシーンは多い。首脳陣へのアピールではなく、疲れた体に鞭を打ってでも、「今のバッティングを自分のものにしたい、チャンスをつかみたい」という強い意志がその背中からは感じた。

「ただ支配下になるのではなく、やはりレギュラーをとって、もっと上の舞台に立ちたい。独立リーグを経験して、NPBを諦めていく選手をいっぱい見てきましたが、その分も僕はこの世界でもっと上の舞台に行って『ここまでできるぞ』っていうところを見せたい。そのためには、やはり打たないとレギュラーは取れないと思うので、振って振って振りまくって、やっていこうと思っています」

 独立リーグ・徳島でチームメートだったドラフト同期の茶野篤政(オリックス育成4位)は去年、春季キャンプからのアピールで、支配下登録だけでなく、一気に開幕スタメンまで勝ち取った。

 かつてのチームメートのように、ようやく巡ってきたこのチャンスを掴むことができるのか。まずは18日に変更となった紅白戦、モンテルの躍動する姿に期待したい。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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