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【座談会:大谷翔平メジャー2年間の総括と今後②】"二刀流"のすごさとリスクを考える。果たして大谷はいつまで続けることができるのか……? 

スラッガー編集部

2020.01.02

――怪我とどう付き合っていくのかが大きなテーマになりそうです。才能はすごいけど結局フルに戦えない選手になるんじゃないか、という心配があります。あえて言うと、かつての高橋由伸のように。今年、怪我をするようなことになると、やっぱり二刀流は止めましょうということになりかねない。皆さんはどう思いますか?

出野:通信簿号にも書きましたが、大谷は年間を通じて片方に専念するようなトレーニングを確か一回もやったことがない。そのプログラムが怪我の理由につながっているんだったら、完全な形での二刀流はできないということになりますよね。そうであれば、どこかで諦めるしかないのかもしれない。でも大谷は、二刀流じゃダメって言われた次の年にすごく良かったりするから、今年はそうなってほしいなって思います。

豊浦:でも普通に考えて、二刀流をあと15年できるとは思えないですよね。歴史的にもこういう選手はいなかったので、できることなら続けてほしいし、見てみたいとは思うけど、大谷個人の本当の「幸せ」「利益」という観点からすると、果たしていいことなのかどうか。結果的に怪我が多くなって、彼の好きな野球自体がプレーできなくなったらどうなんだと。高校生の頃からしっかりと将来像を描いてきた人なので、ちゃんと自分の目標を定めているとは思うんですけどね……。
 
出野:100勝・100本塁打を達成したらどっちかに専念、みたいなことを考えているんですかね。

お股ニキ(お股):俺はどうこう言うつもりはまったくないです。好きなようにやればいい。ただ、もう1回、トミー・ジョン手術をやったら終わりですからね、ピッチャーとしては。同じスタイルでやったらそのリスクはあるから、本人の中でもそれは分かっているみたいで、腕の角度を変えたりしているようですし。個人的には球種も変えたほうがいいと思いますけどね。怪我をしないようなピッチングをしてほしい。

出野:球種の話で、例えば新しいピッチングスタイルを開拓したいという話になった時、本当に二刀流と両立しながらできるのかって思っちゃいますね。

豊浦:ピッチャーって、よく30歳を過ぎて大化けする人とかいて。別に悪いことをしているんじゃなければ、たいていは何か新しい球種をマスターしたら、急に他も良くなってというパターンはありますよね。
 

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