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大学野球

青山学院大・西川、大商大・渡部などドラフト1位候補も出場!【全日本大学野球選手権:プロ注目の7人】<SLUGGER>

西尾典文

2024.06.10

▼児玉悠岐(青山学院大│投手│日大三高)
将来像:東克樹(DeNA)
現時点での評価:支配下指名の可能性あり

 今年の東都大学を代表する左腕。昨年は常広羽也斗(現広島)、下村海翔(現阪神)などがいたこともあって登板機会が限られていたが、今年は完全にエース格となり、春は4勝をマークして最優秀投手のタイトルも獲得した。打者の手元で鋭く変化するスライダーが必殺の決め球で、テンポの良さも光る。勝負所でギアを上げられるのも持ち味だ。リーグ戦の終盤は疲れもあってか少し安定感を欠いただけに、大学選手権では復調に期待したい。

▼荒巻悠(上武大│一塁手兼三塁手│祐誠高)
将来像:佐野恵太(DeNA)
現時点での評価:支配下指名の可能性あり

 抜群のパワーが光る左の強打者。昨年秋の横浜市長杯では決勝で2本のホームランを放って注目を集めると、今年春もその勢いは衰えることなく3本塁打、15打点で二冠に輝いた。昨年までは調子の波が目立ったものの、今年春は4割を超える打率を残しており、確実性もアップしている。守備と走塁は平凡で打撃に特化したタイプだが、現在のプロ野球が極端な"投高打低"となっているだけに、打撃の一芸として注目を集めることになりそうだ。
▼浦田俊輔(九州産業大│遊撃手│長崎海星高)
将来像:川崎宗則(BCリーグ栃木)
現時点での評価:支配下指名の可能性あり
 抜群の守備力とスピードが魅力のショート。小柄だが打球に対する反応、フットワーク、ハンドリングなど全てが高レベルで、その守備力は宗山塁(明治大)に次ぐ存在という評価もある。また大学日本代表候補合宿でも50メートル走で全体3位のタイムをマークしており、昨年秋、今年春と2季連続で盗塁王に輝くなど走塁面も高レベルだ。打撃は少し非力な印象は否めないが、この春も打率.400を記録するなどミート力は高い。今大会は宗山が出場しないだけに、浦田への注目度はさらに高くなりそうだ。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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