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プロ野球

ロッテのコーチが明かす佐々木朗希の現状と育成法「耐えられる体を作れば、あとは勝手に伸びていく」

岩国誠

2020.01.15

「こちらのイメージとしては、プロに入ってくるレベルの選手は、技術的な部分は、8割方完成されていると思っています。ただ、フィジカル的な部分には、まだまだ伸びしろがたっぷり残っているというのが、高卒入団選手には特に多いと感じています」

 だからこそ、しっかり体を作ることが大事になってくるという。

「もともと技術が高い選手が多いので、イメージとしては、大きなエンジンをしっかり作っていけば、あとはその選手が、プロに適応していくというか。体のサイズというより、筋肉量をしっかり増やして、ある程度のパフォーマンスを出しても、耐えられる体を作ることができれば、あとは勝手に伸びていく。そういう印象を受けています」

 その中でも、先発ローテーション投手となっていくための基本的な課題となるのが、投球の土台となる「強い下半身づくり」だ。
 
「強い球を投げていって、1年間戦えるピッチャーに共通するのは、下半身にしっかりした土台があるということです。強い下半身をしっかり作れば、肩肘への負担も減らせると思います。まだまだ伸びしろがあると思うので、特に腰回りとか、そこがもうひとまわり、ふたまわりとしっかりしてくれば。1年間投げる上で、体幹から下半身を作っていくことが、かなりポイントになってくると思います」

 合同自主トレ初日に「体力面だったり、体の強さっていう部分で、まだまだ弱い部分があるのでそういうところから高めていければ」と、語っていた佐々木朗。夢の170km/hへ、自らのポテンシャルを最大限に発揮する土台づくりは、始まったばかりだ。

文●岩国誠

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【著者プロフィール】
いわくに・まこと/1973年生まれ。元々はプロ野球のニュース番組制作に携わるTV映像ディレクター。8年前から5年間、SNSなどでの球団公式映像やパ・リーグTVでの制作・配信を経験。その縁から昨年より、フリーライターとして、webメディアでのプロ野球記事の執筆を始める。また、舞台俳優としての経験を生かして、野球イベントなどの運営や進行役など、幅広い活動を行っている。

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