▼DeNA:75点
選手のセレクトよりも、指名順位の使い方に疑問
DeNAはやや慎重なドラフトになった印象だ。
獲得した選手を見ると、補強の方向性そのものに大きな問題があるわけではない。1位で不足していた左投手の星野世那(大商大)、二刀流で打撃の期待が高い保西雅則(日本航空石川)、カナダから逆輸入の杉本寛斎(ブリティッシュコロンビア大)は長打力が魅力。各指名の補強意図はしっかりしている。
ただし、全体的に指名順位が少し早かったのではないか。
ドラフトでは欲しい選手を早めに指名し、確実に手に入れるという戦略もある。しかし、そうした判断が続けば、本来なら指名できた選手を逃すことにもつながる。
もちろん指名を遅らせて他球団に攫われるリスクはあるが、もう少し広く指名を考え、積極性を見せてもよかったのではないか。
補強ポイントに合致した選手を確保できたことは評価しつつ、指名順位の使い方については再考の余地があるドラフトだった。
▼中日:70点
必要なポジションはしっかり補強。あとは選手を育て切れるか
中日は可もなく不可もないドラフトだった。
渡部海(青山学院大)の抽選には外れたものの、結果的に関西屈指の好投手・宮原廉(近畿大)を獲得できたことはプラスだ。投手力に厚みを加えられたことは悪くない。
外野手である柴崎聖人(王子)の獲得も収穫だった。1位指名で逃した捕手では前島藍(亜細亜大)、清水智裕(ヤマハ)を指名し、人材不足のポジションを補強。高校生投手も2人獲得し、将来に向けた投資も行えた。
一方で、気になるのは社会人選手の育成だ。
中日は、これまでも社会人出身の選手が期待通りにチームにフィットせず、力を発揮し切れないケースが見られた。今回の指名でも、獲得した選手の能力をどう引き出すかが課題になる。
ドラフトはあくまでスタート地点。チームの戦力として定着させ、レギュラー争いに加わってこそ、指名のに価値が生まれる。
補強ポイントは押さえた一方、もう少し踏み込んで、有力な野手を獲得してほしかったという思いも残る。指名選手をしっかり育成し、今回の選択が間違いではなかったことを証明したい。




