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プロ野球

【2020ドラフトのダークホースは?】常総学院が誇る菊地&一條の二枚看板は、今後の活躍次第で急浮上の可能性十分

2020.04.27

 遠くへ飛ばす力であれば赤尾光祐(東海大北海道)、三井健右(立教大)、渡部健人(桐蔭横浜大)、平良竜哉(九州共立大)の4人が際立っている。いずれも打つ以外のプレーは目立たないが、強打者タイプの需要は高まっているだけに指名の可能性もあるだろう。

 足では並木秀尊(独協大)がピカイチだ。首都大学二部所属ながら、昨年秋には日本代表候補に選出され、選考合宿では上位候補の五十幡亮汰(中央大)に匹敵するスピードでアピールした。肩も強く、打撃に力強さが出てくれば荻野貴司(ロッテ)のような外野手になれるだろう。捕手は萩原哲(創価大)、山崎基輝(東洋大)、立松由宇(立正大)、栄枝裕貴(立命館大)の4人が攻守に力のある実力者として注目だ。
 
 社会人の投手では山本晃希(日本製鉄かずさマジック)、平川裕太(鷺宮製作所)、伊藤優輔(三菱パワー)、森田駿哉(Honda鈴鹿)、松本竜也(Honda鈴鹿)、大江克哉(NTT西日本)、川瀬航作(日本製鉄広畑)などの名前が挙がる。どの投手も良さはあるものの、上位候補の栗林良吏(トヨタ自動車)に比べると安定感、完成度はまだまだという印象は否めない。

 野手は、捕手では高い守備力が光る辻本勇樹(NTT西日本)、内野手ではともにリードオフマンタイプでスピードとシュアな打撃が光る上川畑大悟(NTT東日本)と中野拓夢(三菱自動車岡崎)、外野手では三拍子揃った向山基生(NTT東日本)と逢沢峻介(トヨタ自動車)などが候補になる。

 ただ、7月に予定されていた日本選手権とその出場枠を賭けた各地での対象大会が全て中止となったのは候補選手にとっては大きな痛手だ。今後は、数少ない実戦の場でいかにアピールできるかが重要になるだろう。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

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