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プロ野球

2010年代の“最強リリーバー“は?1位はサファテで文句なし。侍ジャパンの守護神は…

藤原彬

2020.05.24

▼8位 マシソン
西村健太郎、山口鉄也とともに"スコット鉄太朗"の一角を形成し、快速球でチームに活を注入し続けた。来日当初に課題としていた有走者時の投球やフィールディングなども克服し、13、16年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。14年には30セーブを挙げるなど、セットアッパーとしても抑えとしても活躍した。サファテと同じく人柄も立派そのもので、数字には表れない貢献も多かった。

▼9位 山口鉄也
08年から9年連続で60登板以上を果たした鉄腕サウスポー。内外低めにボールを集めるコーナーワークを軸に、胆大心小にピンチの芽を刈り取り続けた。日本シリーズで胴上げ投手となった12年と13年に最優秀中継ぎに輝くなど、リーグ3連覇の功労者に。育成登録から出発した苦労人は、当時史上初の250ホールドと300ホールドポイントを達成し、18年に現役を退いた。
 
▼10位 浅尾拓也
小柄な体から短いテイクバックで快速球とパームボールを自在に操り、最盛期にまばゆいばかりの輝きを放った。10年にプロ野球新の47ホールドと59ホールドポイントを樹立すると、2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した翌11年には、防御率0.41(自責点4、被本塁打0)と圧巻の投球でMVPも受賞。12年以降は故障に苦しみ続けたが、その活躍はファンの脳裏に焼き付いているはずだ。

〈惜しくもトップ10から外れた投手〉
武田久増田達至中﨑翔太はいずれも10年代に100セーブ以上を稼ぎ、チームの優勝にも貢献したが、惜しくもトップ10には及ばず。ディケイドをまたいで12年連続で50登板を継続中の宮西尚生は、10年代最多の316ホールドと340ホールドポイントを挙げたが、ワンポイント起用も多い点を考慮して選外に。10年にリーグ最多の39ホールド、防御率1.02を記録したファルケンボーグの活躍も忘れ難い。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。

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