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プロ野球

【今週のセ・リーグ展望】ついに藤浪が一軍マウンドに帰ってくる! 23日の広島戦は阪神ファンならずとも要注目

氏原英明

2020.07.21

●中日-阪神(ナゴヤド-ム)
24日(金)大野雄大-青柳晃洋
25日(土)柳裕也-西勇輝
26日(日)梅津晃大-岩貞祐太

 すでに3連戦、2度の対戦があるカ-ド。面白いのが、1度目の3連戦は中日が3連勝したのに対し、先週の2度目の3連戦では阪神がスイ-プしている。

 阪神は週末の3連戦の先発が盤石だ。青柳、西勇、岩貞の3人はチ-ムの三本柱と言ってもいいだろう。特に青柳は中日戦に強く、西勇は先週の土曜日に完投勝利を挙げている。今回も、自信を持って臨んでくるはずだ。

 しかし、ホ-ムでの対戦となる中日は引き下がるわけにはいかない。特に初戦先発の大野雄大はこれまで5先発で0勝、チームも5試合すべて敗れている。エースの誇りにかけて、メラメラと闘志を燃やしているはずだ。また、右腹直筋の故障で戦列を離れていた柳が復帰間近。故障前は好投していただけに、救世主として期待される。
 
●DeNA-広島(横浜スタジアム)
24日(金)上茶谷大河-大瀬良大地
25日(土)今永昇太-床田寛樹
26日(日)平良拳太郎-遠藤淳志

 DeNAは昨季、新人で7勝を挙げた上茶谷が24日に今シーズン初先発予定。開幕直前に右ヒジを痛めて離脱していたが、このタイミングでの昇格となる、大瀬良を相手に投げ勝つのは簡単なことではないが、今永と平良が好調をキ-プしているだけに、カ-ド頭を取ることができれば、連戦を優位に運べるはずだ。

 一方、広島は大瀬良で何としても初戦を取りたい。横浜スタジアムに因縁のある鈴木誠也がどんなバッティングをするのかも注目。このカードは印象に残るような試合が多いだけに、今回も好勝負に期待したい。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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