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プロ野球

お股ニキが選ぶ「育成と補強の融合」を果たした巨人優勝のキーマンとは? 

お股ニキ

2019.09.24

お股ニキが山口俊の次に評価する投手が田口。先発からリリーフに移ると、連投に次ぐ連投で投手陣を支えた。写真:山崎賢人

お股ニキが山口俊の次に評価する投手が田口。先発からリリーフに移ると、連投に次ぐ連投で投手陣を支えた。写真:山崎賢人

 高木京介は特に前半戦は登板が多かった中で抜群の投球を見せ、先発陣が早期で降板した際の火消しからイニングまたぎまでこなした。大竹寛もリリーフに転向すると、終盤の厳しい場面を何度も切り抜けた。途中加入のデラロサは支配的な投球でクローザーに完全定着し、ブルペン陣を完成させる最後のピースとなった。投球はメジャークラスである。

 そして、私が山口俊に次いで最も貢献度を評価するのが田口麗斗だ。先発ローテーションからは外れたものの、10連投を含む獅子奮迅の働きで貢献。7月から優勝が決まった9月21日までに、何と41試合に登板した。球威が復活しているので、来季は先発に復帰しても面白いだろう。
 ただ何と言っても、これだけの“そこそこ”の戦力を全権監督として揃え、運用した原監督もまた影のMVPと言えるだろう。捕手三人制を成功させ、大城を一塁手兼捕手にしてセカンドを若手で回し、勝ちながらもブルペン陣を整備。二軍を含めた全員野球で入れ替えも見事にこなすなど、特に編成能力の高さに関して、原監督の手腕はやはり桁違いである。

【プロフィール】
おまたにき/野球経験は中学の部活動(しかも途中で退部)までだが、さまざまなデータ分析と膨大な量の試合を観る中で磨き上げた感性を基に、選手のプレーや監督の采配ついての考えをツイッターで発信すると、2019年8月現在、2万5000人以上にフォローされる人気アカウントとなる。プロ野球選手にアドバイスすることもあり、中でもツイッターで知り合ったダルビッシュ有(カブス)に伝授した“お股ツーシーム”は多くのニュース媒体でも取り上げられた。今年3月に発売した初の著書『セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論』(光文社)が大反響を呼んでいる。大のサッカー好きでレアル・マドリーファン。

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