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プロ野球

浅尾を攻略した“下克上”ロッテ、前日160球完投の田中が連投リリーフ…2010年代日本シリーズ名勝負五選

藤原彬

2020.11.18

■“短期決戦の鬼”と“キング・オブ・クローザー”が歓喜を手繰り寄せる
【2017年第6戦】ソフトバンク4X-3DeNA(延長11回/ヤフオクドーム)

 リーグ史上最速で優勝を決めたソフトバンクが、シリーズ第1戦から3連勝したが、そこからDeNAが意地を見せて連勝。本拠地に戻った第6戦、ソフトバンクは先制しながら5回に3点を奪われて逆転を許す。8回に1点を返して迎えた9回、CSファイナルステージで4試合連続本塁打を記録した内川聖一が、クローザーの山﨑康晃から起死回生の同点弾をレフトスタンドに放り込む。
 
 そして、8回から登板していたソフトバンクの守護神サファテは、来日初の3イニングの熱投。10回表に2死一・二塁のピンチを切り抜けた際は、右腕を何度も振り回して吠えた。結末が訪れたのは11回裏。2死一、二塁から川島慶三がライト前へ運び、二塁走者の内川がサヨナラのホームを踏んだ。粘るDeNAを寄り切ったソフトバンクがシリーズ史上4度目のサヨナラ日本一を手にした。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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