ソフトバンクの「リーグ優勝」は3年ぶりだったが、一昨年、昨年は2位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり、日本シリーズに進出している。だから、CSという"くくり"いえば「4年連続優勝」という冠がつく。
2007年に、レギュラーシーズンの上位3チームによるトーナメントとなった現行制度下で、4年連続のCS突破、日本シリーズ進出は初の快挙だ。コロナ禍の影響で、今年のCSは3戦先勝のワンステージ制だったが、2位ロッテに連勝してのCS突破で、昨季からのポストシーズン連勝も「12」に伸びた。無類の強さを誇る、秋のソフトバンク。追い上げの2ランと、逆転2ランの2打席連続アーチを放って、堂々のシリーズ最優秀選手に輝いたのは、選手会長・中村晃だった。
「中村晃君の2本のホームラン。素晴らしかったと思う。ピッチャーにも、チームにも、そしてここに来てもらっているファンにも、大きな勇気になったんじゃないかと思う。素晴らしいホームランだった」
勝利監督インタビュー。その喜びと安堵で、顔が紅潮していた工藤公康監督は、マイクを持ってのお立ち台で、思わず「晃、おめでとう!」と呼びかけた。センターのビジョンには、照れ笑いの中村の表情が、アップで映し出された。まさしく、中村の”ふた振り”で呼び込んだ逆転勝利だった。
先発の東浜巨が、立ち上がりにつまずいた。2安打3四死球と制球に苦しみ、いきなりの3失点。それでもシーズンのチーム防御率2.92。つまり、計算上ではこれ以上、ロッテは取れないことになる。だから、勝っていても、焦るのか。追い上げられている空気になるのか。2回は2死から連打で一、三塁、3回から7回まではいずれも、先頭打者が出塁しながらも送りバントはなし。その強攻策が裏目に出て、ロッテが追加点を挙げられたのは7回の1点のみ。
だからこそ、守り、しのいでいれば、必ず勝機は見いだせる。2回1死一塁での、中村の第1打席。ロッテの左腕・チェンが投じた初球の144キロ直球が、内寄りに甘く入って来たところを見逃さず「初球から打ちにいこうと思っていた」。これを一振りで仕留め、打球は右翼席へ。
2007年に、レギュラーシーズンの上位3チームによるトーナメントとなった現行制度下で、4年連続のCS突破、日本シリーズ進出は初の快挙だ。コロナ禍の影響で、今年のCSは3戦先勝のワンステージ制だったが、2位ロッテに連勝してのCS突破で、昨季からのポストシーズン連勝も「12」に伸びた。無類の強さを誇る、秋のソフトバンク。追い上げの2ランと、逆転2ランの2打席連続アーチを放って、堂々のシリーズ最優秀選手に輝いたのは、選手会長・中村晃だった。
「中村晃君の2本のホームラン。素晴らしかったと思う。ピッチャーにも、チームにも、そしてここに来てもらっているファンにも、大きな勇気になったんじゃないかと思う。素晴らしいホームランだった」
勝利監督インタビュー。その喜びと安堵で、顔が紅潮していた工藤公康監督は、マイクを持ってのお立ち台で、思わず「晃、おめでとう!」と呼びかけた。センターのビジョンには、照れ笑いの中村の表情が、アップで映し出された。まさしく、中村の”ふた振り”で呼び込んだ逆転勝利だった。
先発の東浜巨が、立ち上がりにつまずいた。2安打3四死球と制球に苦しみ、いきなりの3失点。それでもシーズンのチーム防御率2.92。つまり、計算上ではこれ以上、ロッテは取れないことになる。だから、勝っていても、焦るのか。追い上げられている空気になるのか。2回は2死から連打で一、三塁、3回から7回まではいずれも、先頭打者が出塁しながらも送りバントはなし。その強攻策が裏目に出て、ロッテが追加点を挙げられたのは7回の1点のみ。
だからこそ、守り、しのいでいれば、必ず勝機は見いだせる。2回1死一塁での、中村の第1打席。ロッテの左腕・チェンが投じた初球の144キロ直球が、内寄りに甘く入って来たところを見逃さず「初球から打ちにいこうと思っていた」。これを一振りで仕留め、打球は右翼席へ。