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プロ野球

「全員がドラフト1位。12人の宝を授かったと思ってます」オリックス牧田編成部副部長が語る将来展望【オリ熱コラム2020特別編】

どら増田

2020.12.28

 オリックスは担当スカウトが選手を最後までしっかりサポートするスタンスを貫いている。「セカンドキャリアは大事なんで。入る時よりも出る時の方が大変ですからね。一度、身内になった以上はずっと親戚だよと。そこの相談は、親戚ですから乗りますよね。選手には『困った時には連絡してこい。いい時は連絡してこなくていいから』と話してるんで。プロに入れて良かったと選手は思ってますけど、私たちもうちに来てくれてありがとうと思わなきゃいけない」

 獲得した選手を「親戚」と言い切る牧田編成部副部長。新入団選手には「怪我して野球できなくなるまでやれ。長くやると思うな」「冬場は走り込んで、肩壊すぐらい投げろ。怪我せずに引退するな」と常に話しているそうで、これは「プロになったんだから悔いのない野球人生を送ってもらいたい」「そこまでやっても続けられる選手は長くやれる」という意味が込められている。こうしたコミュニケーションも、選手との関係性をより深めているのだろう。
 
「今年指名した選手が、変わろうとしている球団の原石になってくれたらいいですね。将来ではなく今から戦力だと思ってます。私からすれば、全員がドラフト1位。12人の宝を授かったと思ってます」

 牧田編成部副部長にとって、これまで悔いが残ったドラフトは一度もないそうで、評価は「常に100点」。福良GM兼編成部長の下、牧田氏をはじめとしたスカウト陣はすでに来年以降の「原石」探しに取りかかっている。

取材・文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。
 

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