●野村佑希
[試合] 99 [打数] 371 [打率] .267
[本塁打] 7 [打点] 37 [OPS] .664 [盗塁] 0
評価:まずまずです(B)
目標の100安打には1本届かず、守っては三塁手両リーグ断然ワーストの16失策。それでも、高卒3年目にして50試合で3番を務めた点は評価したい。新旧交代を図るチームの柱として、来季は飛躍が期待される。
●高濱祐仁
[試合] 107 [打数] 367 [打率] .262
[本塁打] 8 [打点] 43 [OPS] .695 [盗塁] 2
評価:まずまずです(B)
中田翔(現巨人)の故障離脱などで代わりの一塁手として起用されると、プロ7年目での初本塁打。そこから勢いに乗ってチーム3位の8本塁打、同2位の21二塁打と開花。得点圏打率も.310と、期待を大幅に上回る結果を残した。
●石井一成
[試合] 111 [打数] 284 [打率] .225
[本塁打] 4 [打点] 19 [OPS] .615 [盗塁] 8
評価:がんばりましょう(D)
9月末に左足を骨折して離脱するまでに111試合に出場。100試合出場は17年のルーキーイヤー以来で、形の上では正遊撃手だったものの、打撃も守備も平凡な内容。競争相手が不在で使われていたのが実情だった。
●渡邉諒
[試合] 83 [打数] 281 [打率] .242
[本塁打] 3 [打点] 29 [OPS] .647 [盗塁] 5
評価:ガッカリです(E)
打撃成績が軒並み下降、もともと良くない守備面も向上の跡が見られず、正二塁手の座から滑り落ちた。得意のストレートにも今季はいまひとつで、“直球破壊王子”の本領は発揮できず。夏場以降はほぼ二軍暮らしだった。
●王柏融
[試合] 95 [打数] 252 [打率] .242
[本塁打] 9 [打点] 48 [OPS] .750 [盗塁] 1
評価:可もなく不可もなく(C)
本塁打やOPSでは来日3年間で最高の数字を残したが、年俸1億5000万円にしては物足りなさも残る。ただし得点圏では打率.324、さらには満塁で14打数7安打18打点と強く、残留を勝ち取った。
●清水優心
[試合] 100 [打数] 214 [打率] .206
[本塁打] 4 [打点] 18 [OPS] .584 [盗塁] 0
評価:がんばりましょう(D)
出場100試合は自己最多。昨季は盗塁阻止率、捕逸、失策の3部門でリーグワーストだった守備も多少改善された。ただし状況を把握できていないような凡ミスも散見されるなど、扇の要として信頼を得るには程遠かった。
●大田泰示
[試合] 76 [打数] 191 [打率] .204
[本塁打] 3 [打点] 20 [OPS] .556 [盗塁] 1
評価:ガッカリです(E)
大事なFAイヤーに、よりによって17年の移籍後で最悪の大不振。一軍での出塁率は.257、二軍ですら.277と目を疑うような打撃不振に加え、得意だった守備も精彩を欠き、西川同様ノンテンダーとなった。
●万波中正
[試合] 49 [打数] 126 [打率] .198
[本塁打] 5 [打点] 13 [OPS] .638 [盗塁] 0
評価:可もなく不可もなく(C)
53三振で4四球のみ、三振率39.8%という超がつく粗い打席アプローチ。反面、25安打中実に15本が長打だったように「当たれば飛ぶ」を地で行く打撃で、打率2割未満にもかかわらず長打率は4割を超えた。
●中島卓也
評価:ガッカリです(E)
[試合] 67 [打数] 97 [打率] .186
[本塁打] 0 [打点] 1 [OPS] .461 [盗塁] 7
もともと決して得意ではない打撃が一層弱体化し、18安打は全部単打で長打率.186という目を疑うような数字。守備も以前の堅実さが薄れ、複数年契約でなければ戦力外の可能性もあった。
【監督】
●栗山英樹
55勝68敗20分 勝率.447(5位) 得失点差-61(5位)
評価:おつかれさまでした
最下位こそ免れたものの、ここ5年で5位が4回では退任もやむなし。中田の騒動で顕著だったように、チームを掌握できなくなっていた感もあった。次の仕事は侍ジャパンの監督になる。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。
[試合] 99 [打数] 371 [打率] .267
[本塁打] 7 [打点] 37 [OPS] .664 [盗塁] 0
評価:まずまずです(B)
目標の100安打には1本届かず、守っては三塁手両リーグ断然ワーストの16失策。それでも、高卒3年目にして50試合で3番を務めた点は評価したい。新旧交代を図るチームの柱として、来季は飛躍が期待される。
●高濱祐仁
[試合] 107 [打数] 367 [打率] .262
[本塁打] 8 [打点] 43 [OPS] .695 [盗塁] 2
評価:まずまずです(B)
中田翔(現巨人)の故障離脱などで代わりの一塁手として起用されると、プロ7年目での初本塁打。そこから勢いに乗ってチーム3位の8本塁打、同2位の21二塁打と開花。得点圏打率も.310と、期待を大幅に上回る結果を残した。
●石井一成
[試合] 111 [打数] 284 [打率] .225
[本塁打] 4 [打点] 19 [OPS] .615 [盗塁] 8
評価:がんばりましょう(D)
9月末に左足を骨折して離脱するまでに111試合に出場。100試合出場は17年のルーキーイヤー以来で、形の上では正遊撃手だったものの、打撃も守備も平凡な内容。競争相手が不在で使われていたのが実情だった。
●渡邉諒
[試合] 83 [打数] 281 [打率] .242
[本塁打] 3 [打点] 29 [OPS] .647 [盗塁] 5
評価:ガッカリです(E)
打撃成績が軒並み下降、もともと良くない守備面も向上の跡が見られず、正二塁手の座から滑り落ちた。得意のストレートにも今季はいまひとつで、“直球破壊王子”の本領は発揮できず。夏場以降はほぼ二軍暮らしだった。
●王柏融
[試合] 95 [打数] 252 [打率] .242
[本塁打] 9 [打点] 48 [OPS] .750 [盗塁] 1
評価:可もなく不可もなく(C)
本塁打やOPSでは来日3年間で最高の数字を残したが、年俸1億5000万円にしては物足りなさも残る。ただし得点圏では打率.324、さらには満塁で14打数7安打18打点と強く、残留を勝ち取った。
●清水優心
[試合] 100 [打数] 214 [打率] .206
[本塁打] 4 [打点] 18 [OPS] .584 [盗塁] 0
評価:がんばりましょう(D)
出場100試合は自己最多。昨季は盗塁阻止率、捕逸、失策の3部門でリーグワーストだった守備も多少改善された。ただし状況を把握できていないような凡ミスも散見されるなど、扇の要として信頼を得るには程遠かった。
●大田泰示
[試合] 76 [打数] 191 [打率] .204
[本塁打] 3 [打点] 20 [OPS] .556 [盗塁] 1
評価:ガッカリです(E)
大事なFAイヤーに、よりによって17年の移籍後で最悪の大不振。一軍での出塁率は.257、二軍ですら.277と目を疑うような打撃不振に加え、得意だった守備も精彩を欠き、西川同様ノンテンダーとなった。
●万波中正
[試合] 49 [打数] 126 [打率] .198
[本塁打] 5 [打点] 13 [OPS] .638 [盗塁] 0
評価:可もなく不可もなく(C)
53三振で4四球のみ、三振率39.8%という超がつく粗い打席アプローチ。反面、25安打中実に15本が長打だったように「当たれば飛ぶ」を地で行く打撃で、打率2割未満にもかかわらず長打率は4割を超えた。
●中島卓也
評価:ガッカリです(E)
[試合] 67 [打数] 97 [打率] .186
[本塁打] 0 [打点] 1 [OPS] .461 [盗塁] 7
もともと決して得意ではない打撃が一層弱体化し、18安打は全部単打で長打率.186という目を疑うような数字。守備も以前の堅実さが薄れ、複数年契約でなければ戦力外の可能性もあった。
【監督】
●栗山英樹
55勝68敗20分 勝率.447(5位) 得失点差-61(5位)
評価:おつかれさまでした
最下位こそ免れたものの、ここ5年で5位が4回では退任もやむなし。中田の騒動で顕著だったように、チームを掌握できなくなっていた感もあった。次の仕事は侍ジャパンの監督になる。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。