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プロ野球

二軍球場で聞いた「大谷翔平MVP」の報ーー“偉才”が遠い存在となった今、藤浪晋太郎は何を思うのか?

チャリコ遠藤

2021.12.14

試行錯誤が続く藤浪。それでも本人は前向きに、やる気を漲らせている。(C)THE DIGEST

試行錯誤が続く藤浪。それでも本人は前向きに、やる気を漲らせている。(C)THE DIGEST

 蓋を開けてみれば、完全復活へは「道半ば」と言えるパフォーマンスに終始した。21登板(6先発)で、3勝3敗5ホールドポイント、防御率5.21という1軍成績を見てもそれは明らか。こだわり続けた先発としては開幕から1か月でローテーションから脱落し、チーム事情で再昇格したのは、ブルペン要員として。9月9日のヤクルト戦を最後に1軍での登板はなく、チームが最後の1試合まで繰り広げた熾烈な優勝争いの真っ只中で、戦力になり切れなかった。

 今季終了から数日後、1年の悔恨、来季への雪辱など藤浪には様々な感情がこだましていた。その時に飛び込んできたのが、「大谷MVP」の報だった。先述の祝福の言葉を並べた後に27歳の右腕は、「刺激とはまた違いますけど、単純に、本当にすごいなというか、嬉しいなと思う」と結んだ。

 それでも下を向いてばかりではない。12月9日、6年連続の減俸となった契約更改の場で藤浪はうつむくことなく、顔を上げて、こう言い切っている。
 
「もちろん悔しいですし、数字を出せない以上、プロ野球選手で給料下がるのは当然なことなので受け止めています。それに対して“クソ”って思いもありますし、取り返してやるって気持ちはある。やってやろうという気持ち」

 プロ10年目を迎える来季も、藤浪はこだわり続ける先発で勝負をかける。今は次元が違っても、自分でしか歩めない道を前進していった先のどこかで、大谷との“再会”がある未来を願って――。

取材・文●チャリコ遠藤
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