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プロ野球

「プロ野球は難しいな」――大不振で漏れた“偽らざる本音”。新人の肩書きが外れる佐藤輝明に首脳陣が期待するもの

阪井日向

2022.01.11

図抜けたポテンシャルは、日本球界でも屈指だ。あとは確実性をいかに高めていくかが、佐藤の飛躍のカギとなりそうだ。(C)THE DIGEST

図抜けたポテンシャルは、日本球界でも屈指だ。あとは確実性をいかに高めていくかが、佐藤の飛躍のカギとなりそうだ。(C)THE DIGEST

 技術面においては、新たに1、2軍巡回打撃コーチに就任した藤井康雄氏の指導にも期待がかかる。打者それぞれが生まれながらに持つ重心に合わせて指導する「4スタンス理論」を基に、T-岡田(オリックス)、柳田悠岐(ソフトバンク)らを育て上げた実績を持つ同氏は、佐藤について「すごい選手なのは間違いない。柳田タイプで、飛距離は大谷クラス。能力はあるから、そこに戻していくだけ。こうしたらいいというのは思っている。改善策はある。年間通して、力を出せるようにしていきたい」と更なる成長への青写真を描く。

 すでに昨年の秋季練習後半から直接指導をしており、佐藤自身も「1つひとつ考えながらやっていきたい」と受けたアドバイスを参考に取り入れつつ、三振数の減少と四球数の増加をもくろんでいる。
 

 新人の肩書きが外れ、真の怪物へとスケールアップを目指す2022年。佐藤は「僕が小さいときに優勝して以来してないと思うので。またタイガースが盛り上がるように少しでも貢献して活躍したい」と決意を込める。

 阪神にとって17年ぶりのリーグ優勝、そして37年ぶりの日本一奪取には、佐藤の飛躍が大きな鍵を握っていると言っても過言ではない。

取材・文●阪井日向
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