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プロ野球

【パ6球団新戦力診断】完全試合を引き出した松川らルーキーが各球団で躍動!西武は助っ人勢が“的中”<SLUGGER>

藤原彬

2022.04.25

■日本ハム
<主な新戦力>
北山亘基(投手)
ヌニエス(内野手)
アルカンタラ(内野手)
古川侑利(投手)
水野達稀(内野手)
<評価>
まずまずです

 ドラフト8位指名入団ながらサプライズで開幕投手を担った北山は、大抜擢が伊達ではなかったと証明。本来は救援型で、150キロ半ばの速球と曲がりの大きい変化球を武器に初セーブも記録し、チーム最多の3勝も手にしている。同じくルーキーの水野は開幕遊撃手の座を射止めて三塁との併用が続いたが、15打数無安打と打撃で結果を残せず、守備のミスもあって4月上旬に二軍へ降格した。

 アルカンタラは4月24日のソフトバンク戦で史上20人目の左右両打席弾を放ち、5本塁打でリーグトップに並んだ。メジャーでの実績ではアルカンタラよりも格上だったヌニエスは65打数でノーアーチ、打率.215、27三振と大苦戦。くっきり明暗が分かれている。
 
■西武
<主な新戦力>
隅田知一郎(投手)
佐藤隼輔(投手)
オグレディ(外野手)
スミス(投手)
エンス(投手)
<評価>
よくできました

 4球団がドラフト1位で競合した隅田は、その評価に違わぬ実力を発揮。多彩なボールを操り相手打者に的を絞らせず、1勝3敗と負け越していても防御率2.89は十分合格点だ。同じ新人の佐藤も先発ローテーションを守っているが、極端な投高打低のリーグで防御率4.15は苦戦と判断していいだろう。

 3先発で防御率3.21の左腕エンスに来日初登板で7回ノーヒット投球のスミスと、新外国人投手2人も活躍。一新した顔ぶれで、長年の弱点でもある先発投手陣が向上できるか注目される。打線では、オグレディが3番に定着してリーグ最多タイの10長打とパワーを見せつけた。新助っ人では内野手のジャンセン・ウィティ、救援左腕のボー・タカハシもすでに一軍でプレーしている。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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