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数々の迷エピソードに彩られた“愛すべき負け犬”【オカモト“MOBY”タクヤが語るカブス愛:前編】<SLUGGER>

オカモト“MOBY”タクヤ

2022.05.21

 はい。しかも、もう徹底してて、すごく門外不出の参考書みたいな掟があって。あれ通りやったら、とりあえずなんとなくいいことになるから、みたいな。

――「カーディナル・ウェイ」ってやつですね。でも、カブスはのび太ですよね。出木杉くんとのび太くんがどうやってライバルになるんだって思っていたんですけど。まあ、地域的な要素が大きいんですけどね。

 イリノイ州の南部の人たちはカーディナルスファンが多いんですよね。

――それはそれとして、「のび太のイメージのをずっと持って、ずっと愛されているチーム」っていうのが、やっぱりカブスの特色ですよね。
 80年代の西武に対する他のパ・リーグみたいな。でも、パ・リーグの場合は、残っているチームがもうなくて。例えばロッテは親会社こそ変わってないけどもチーム名が変わったし、日本ハムは結果的に大成功とはいえ移転しましたよね。他のチームもご存知の通り紆余曲折がありました。それに対しカブスは1876年からずっとシカゴにあって、チーム名も1902年から変わってないわけです。アメリカのプロスポーツの中にものすごいピンポイントで居場所を見つけてしまった感じがあるんですよ。だから、そこがたまらないですよ。

――チームカラーに球場が大きく寄与しているというのも、素晴らしいと思います。

 1914年に完成した頃からあんまり変わらない雰囲気をちゃんと保って、古い魅力をずっと生かしつつ時代に合わせて新しいものも入れて。大型ビジョンができたりして、ちょっと文句を言ってる人はいないことはないけど。
 
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