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侍ジャパン

【プレミア12|採点&寸評】日本5-3韓国|山田、坂本の上位打線が獅子奮迅の活躍!捕手・會澤も攻守に渡って大きく貢献

氏原英明

2019.11.17

調子の出ない選手も起用し続け、最後は完璧な継投リレー。見事な采配となった稲葉監督。写真:金子拓弥

調子の出ない選手も起用し続け、最後は完璧な継投リレー。見事な采配となった稲葉監督。写真:金子拓弥

<投手>
山口俊(巨人)4.5[1回]

 先頭に四球を出して出塁を許すと、2本の本塁打を浴びて3失点。シーズンの疲れもあっただろう。決勝戦は荷が重かった。

高橋礼(ソフトバンク)6.0[2回]
 2点ビハインドから見事に試合を作り直した。逆転劇は彼のピッチングから。代表チームに必要なピースであることを見せつけた。

田口麗斗(巨人)6.0[2回]
 走者を出しながらも粘りのピッチング。先発が早々にが崩れて苦しいところを、リリーバーながら2イニングを食ってくれたのは大きい。

中川皓太(巨人)6.0[1回]
 
セカンドの菊池に足を引っ張られたものの、1回を3つの凡打に抑えて、終盤3回につなぐベストピッチを見せた。

甲斐野央(ソフトバンク)6.0[1回]
 試合を締めにかかる最初の1イニングを3人で簡単に料理した。物怖じせず、やり切った

山本由伸(オリックス)6.0[1回]
 ストレートとフォークを軸に打者を圧倒。たった8球での圧巻のピッチングだった。

山﨑康晃(DeNA)6.5 [1回]
 プレッシャーがかかる中、ラスト1イニングを完璧に抑えた。最後の打者を三振に切ってとった球は絶妙なコースに決まるツーシームだった。
 
<監督>
稲葉篤紀 6.5

 先発の山口俊が良くないと見るや、1回だけで見限ったのは見事。調子が上がらなかった山田哲人を我慢して起用し、結果につなげた。継投策もリスクマネジメントをしっかりととっての選択と見事な采配だった。

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※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「5」を基準とし、「0.5」刻みで評価。
※プレー機会がなかった選手は原則採点なし。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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