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高校野球

【甲子園「注目投手」10人】 世代ナンバーワンの呼び声高い日本文理・田中が筆頭格。大阪桐蔭の川原&前田の二枚看板も必見<SLUGGER>

西尾典文

2022.08.05

●前田悠伍(大阪桐蔭2年/180cm・78kg/左投左打)
 来年のドラフト目玉候補の一人と見られている本格派左腕。落ち着いたマウンドさばきと、打者を手玉に取るような投球術はとても下級生とは思えず、センバツでも見事なピッチングを見せた。春の近畿大会決勝で敗れた悔しさをバネに、夏は最速148キロをマークするなどさらにスケールアップ。ここ一番の勝負所で起用されることも多く、川原とともに投手陣の中心的存在であることは間違いないだろう。

●武元一輝(智弁和歌山3年/187cm・88kg/右投左打)
 投打に抜群のスケールを誇る大型右腕で、昨夏の甲子園では1イニングの登板ながらも最速148キロをマークした。秋までは不安定な投球も目立ったが、この春は明らかに安定感が増し、近畿大会決勝では大阪桐蔭を相手に見事なピッチングを見せて公式戦の連勝を止めてみせた。堂々とした体格からコーナーいっぱいに投げ込む140キロ台中盤のストレートは威力十分。軽々スタンドに放り込む打撃にも注目だ。
 
●日高暖己(富島3年/184cm・77kg/右投左打)
 九州ナンバーワンの呼び声高いピッチャーだ。山本由伸(オリックス)を彷彿とさせるフォームから投げ込むストレートは最速148キロをマークし、数字に見合うだけの勢いが感じられる。大型の本格派だが、コントールも決して悪くない。宮崎大会では2回戦からの4試合を1人で投げ抜き、スタミナも申し分ない。接戦でも走者を背負った場面でも落ち着きがあるのも持ち味だ。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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