【ベスト5位:2020年阪神】
1位 佐藤輝明(内野手)←近畿大
2位 伊藤将司(投手)←JR東日本
3位 佐藤蓮(投手)←上武大
4位 榮枝裕貴(捕手)←立命館大
5位 村上頌樹(投手)←東洋大
6位 中野拓夢(内野手)←三菱自動車岡崎
7位 髙寺望夢(内野手)←上田西高
8位 石井大智(投手)←高知ファイティングドッグス
ドラフトから2年が経っただけだが、すでに現時点で「成功」と言い切れる。ソフトバンク、オリックス、巨人との競合で引き当てた佐藤輝明(近畿大)は、1年目の前半戦だけで20本塁打。後半戦は一転して大不振だったが、今季もリーグ4位の84打点を叩き出した。指名時はさして注目度が高くなかった2位の伊藤将司(JR東日本)も1年目に10勝&防御率2.44、今季も9勝&2.63と2年目のジンクスをはね返した。
拾い物だったのが、6位の中野拓夢(三菱自動車岡崎)で、正遊撃手として21年は30盗塁、新人では4人目の盗塁王に輝いた。今季も打率.276をマークしている。さらには8位の石井大智(四国IL高知)が中継ぎとして頭角を現し、7位の髙寺望夢(上田西高)も高卒2年目にして二軍で打率リーグ2位と急成長中。数年後にはとんでもない大成功と見られているかもしれない。
【その他の候補】
15年のオリックスは吉田正尚(青山学院大)を単独で1位指名。2位の近藤大亮(パナソニック)も17年から3年続けて50試合以上登板、3位の大城滉二(立教大)も一時はレギュラー級だった。そして9位の杉本裕太郎(JR西日本)が、21年に突然大飛躍。32本塁打を放ち、首位打者の吉田ともどもタイトルホルダーとなった。
13年のロッテも1位の石川歩(東京ガス)が16年に防御率リーグ1位になるなど期待通りの活躍。5位の井上晴哉(日本生命)、6位の二木康太(鹿児島情報高)も主力となった。ロッテは19年も佐々木朗希(大船渡高)に加え、2位の佐藤都志也(東洋大)が今季は盗塁阻止率リーグ1位、3位の高部瑛斗(国士舘大)も盗塁王と、上位指名の3人がいずれも戦力になっている。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)
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3位 佐藤蓮(投手)←上武大
4位 榮枝裕貴(捕手)←立命館大
5位 村上頌樹(投手)←東洋大
6位 中野拓夢(内野手)←三菱自動車岡崎
7位 髙寺望夢(内野手)←上田西高
8位 石井大智(投手)←高知ファイティングドッグス
ドラフトから2年が経っただけだが、すでに現時点で「成功」と言い切れる。ソフトバンク、オリックス、巨人との競合で引き当てた佐藤輝明(近畿大)は、1年目の前半戦だけで20本塁打。後半戦は一転して大不振だったが、今季もリーグ4位の84打点を叩き出した。指名時はさして注目度が高くなかった2位の伊藤将司(JR東日本)も1年目に10勝&防御率2.44、今季も9勝&2.63と2年目のジンクスをはね返した。
拾い物だったのが、6位の中野拓夢(三菱自動車岡崎)で、正遊撃手として21年は30盗塁、新人では4人目の盗塁王に輝いた。今季も打率.276をマークしている。さらには8位の石井大智(四国IL高知)が中継ぎとして頭角を現し、7位の髙寺望夢(上田西高)も高卒2年目にして二軍で打率リーグ2位と急成長中。数年後にはとんでもない大成功と見られているかもしれない。
【その他の候補】
15年のオリックスは吉田正尚(青山学院大)を単独で1位指名。2位の近藤大亮(パナソニック)も17年から3年続けて50試合以上登板、3位の大城滉二(立教大)も一時はレギュラー級だった。そして9位の杉本裕太郎(JR西日本)が、21年に突然大飛躍。32本塁打を放ち、首位打者の吉田ともどもタイトルホルダーとなった。
13年のロッテも1位の石川歩(東京ガス)が16年に防御率リーグ1位になるなど期待通りの活躍。5位の井上晴哉(日本生命)、6位の二木康太(鹿児島情報高)も主力となった。ロッテは19年も佐々木朗希(大船渡高)に加え、2位の佐藤都志也(東洋大)が今季は盗塁阻止率リーグ1位、3位の高部瑛斗(国士舘大)も盗塁王と、上位指名の3人がいずれも戦力になっている。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)
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