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プロ野球

過去10年で「最も失敗」したドラフトは? 14年ヤクルトは5年間で8人中7人が戦力外、中日は落合GMの即戦力志向が裏目に<SLUGGER>

出野哲也

2022.10.14

ワースト5位:2015年ロッテ
1位    平沢大河(内野手)←仙台育英学園高    
2位    関谷亮太(投手)←JR東日本    
3位    成田翔(投手)←秋田商高    
4位    東條大樹(投手)←JR東日本    
5位    原嵩(投手)←専修大松戸高    
6位    信樂晃史(投手)←宮崎梅田学園    
7位    高野圭佑(投手)←JR西日本

 この年は明治大の好打者・高山俊が船橋市出身の元ロッテジュニアという縁もあり、1位で指名するのではとの観測もあった。しかし入札したのは、甲子園で名を売った高校生遊撃手の平沢大河(仙台育英高)で、楽天との抽選に勝って獲得した。高校生離れした打撃センスの持ち主と言われていた平沢は、3年目の18年には112試合に出場。レギュラーの足がかりをつかんだかに見えたが、以後4年間は64試合に出ただけと伸び悩んでいる。

 即戦力との期待で2位指名した関谷亮太(JR東日本)は4年間で通算7勝のみ、期待の高かった3位の成田翔(秋田商)も通算15試合で今季は登板なしと、上位は総崩れ。JR東日本で関谷の同僚だった4位の東條大樹が、辛うじて救いになっている。
 
【その他】
 14年のドラフトは、阪神と楽天も痛い目に遭った。ヤクルト、中日と同じく即戦力投手を狙った阪神は1位で横山雄哉、2位で石崎剛を指名。ともに新日鉄住金鹿島の選手で、同一の社会人チームからの1・2位指名は初めてだった。だが、横山は6年間で登板9試合にとどまり、石崎も中継ぎで好投した年はあったものの、4年半いただけでロッテへ移り、20年限りでユニフォームを脱いだ。

 楽天が1位指名した安楽智大(済美高)は、ここ2年はリリーフで戦力になり始めたが、甲子園での酷使のせいもあってか期待通りとは言い難い。2位の小野郁(西日本短大付高)が救援で活躍するようになったのはFA人的補償によるロッテ移籍後。3位以下も振るわず、下位・育成で多数指名した東北ゆかりの選手たちもみな不発だった。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)

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