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プロ野球

エンジェルスからやってきた西武新外国人のマキノン。大谷翔平からも学んだバッティング技術で旋風を巻き起こせるか

岩国誠

2023.03.15

エンジェルスでは大谷からもアドバイスを受けていたというマキノン。その成果を見せたいところだ。写真:梅月智史

エンジェルスでは大谷からもアドバイスを受けていたというマキノン。その成果を見せたいところだ。写真:梅月智史

 もうひとつ打席で心掛けていることがあるという。

「お尻からしっかりかかとに体重が乗るというところをひとつ重要なポイントにしているので、(軸足となる右の)かかとが上がらないように意識しています。打ちに行くときに、右のかかとが上がってしまうと、スイングが始まってしまい、左肩の開きに繋がってしまうので、しっかり右足に体重を乗せて、かかとが上がらないようにしています」
 

 このかかとを上げないというポイントについては、大谷のアドバイスを参考にしていた。

「世界でトップレベルのバッターの大谷がどういうふうに打っているのか。それを理解するために、通訳の(水原)一平さんを通して、いろいろ話を聞いてアドバイスをもらいました。その中で、彼が後ろのかかとを最後の最後まで、できるだけ長い間残してスイングしていた。後ろのかかとが上がらなければお尻も回らない。構造上、体が回転していかないので、そこを大谷から学んで自分でも意識してやっています」

 その言葉から、打撃に対して真摯に取り組む姿勢が窺い知れる。日本に来てからも、彼らから学んだことを意識して取り組んでいるマキノンだが、9日の段階では、まだその打撃が100%納得できる形までには仕上がってないと話していた。

 そんな中での待望の来日初アーチに「毎年のことですが、シーズン最初はなかなか長打が出にくいものなので、1本目が出ることで『これだけ打球をまだ飛ばせるんだな』と自分の中では安心になる」と、表情を柔らげる。

 日本のカルチャーに対する前向きさと、野球と真摯に向き合う真面目さ、そして誰とでも打ち解ける陽気さと、かつて日本で成功した外国人選手たちと同じ資質を持つ新外国人デビッド・マキノン。来日初アーチを是非、成功への架け橋として欲しいところだ。

取材・文●岩国誠
【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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