交流戦最終節の広島との3戦目。西武は連敗を脱出した。3本の本塁打が飛び出して11得点をマークするなど、かつての西武らしい打線の爆発ぶりだったが、その中で光を見たのは追い込まれてからの打撃だった。
3点ビハインドの4回表、追撃の2ランを放った長谷川は3球で追い込まれながらも、ボール球に手を出さずにファウルで粘って8球目を左中間スタンドに運んでいる。
同点犠飛を放った鈴木もカウント0-2と追い込まれながら、何とか食らいついて、その後の逆転劇につなげる一打を放った。
今後の若手選手たちの成長のカギは、こうした打席アプローチだろう。
広島戦の成果を一過性のものにしてはならない。
松井監督はこう力説する。
「打席を重ねる。経験をしていくことが一番大事だと思います。追い込まれてからどうしていくかは、練習では意識していても、やっぱり試合でしか経験できない。日々反省していることを含めて、その繰り返しで成長していくと思う。追い込まれてからボールを取れれば、それは若い選手にとって成功体験になるわけなので、そういった打席を増やしていけるかですね」
開幕直後に突っ走った愛斗、昇格2戦目にアーチをかけた川越、今季チーム唯一のサヨナラ本塁打を記録した長谷川も、いずれも能力はあるが、あと一歩乗り越えなければならない壁がある。
リーグ戦再開後からは、ドラフト1位ルーキーの蛭間拓哉が初めて一軍に昇格する。彼も含め、外野陣それぞれが「どんな打席にするか」がレギュラー争いのカギとなっていくだろう。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『SLUGGER』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設している。
3点ビハインドの4回表、追撃の2ランを放った長谷川は3球で追い込まれながらも、ボール球に手を出さずにファウルで粘って8球目を左中間スタンドに運んでいる。
同点犠飛を放った鈴木もカウント0-2と追い込まれながら、何とか食らいついて、その後の逆転劇につなげる一打を放った。
今後の若手選手たちの成長のカギは、こうした打席アプローチだろう。
広島戦の成果を一過性のものにしてはならない。
松井監督はこう力説する。
「打席を重ねる。経験をしていくことが一番大事だと思います。追い込まれてからどうしていくかは、練習では意識していても、やっぱり試合でしか経験できない。日々反省していることを含めて、その繰り返しで成長していくと思う。追い込まれてからボールを取れれば、それは若い選手にとって成功体験になるわけなので、そういった打席を増やしていけるかですね」
開幕直後に突っ走った愛斗、昇格2戦目にアーチをかけた川越、今季チーム唯一のサヨナラ本塁打を記録した長谷川も、いずれも能力はあるが、あと一歩乗り越えなければならない壁がある。
リーグ戦再開後からは、ドラフト1位ルーキーの蛭間拓哉が初めて一軍に昇格する。彼も含め、外野陣それぞれが「どんな打席にするか」がレギュラー争いのカギとなっていくだろう。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『SLUGGER』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設している。