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MLB

最多得票アクーニャJr.の活躍、セレモニーにはシアトルの英雄も登場?大谷以外にも盛りだくさんのMLBオールスターの見どころ<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.07.10

大谷(左上)のようにびしっとスーツで決める選手もいれば、コントレラス(右上・左)のようなパジャマっぽい格好をする選手も。球団レジェンドを追悼したウィンカー(左下)や娘の絵をTシャツにしたカステヤノス(右下)など、まさに十人十色だ。(C)Getty Images

大谷(左上)のようにびしっとスーツで決める選手もいれば、コントレラス(右上・左)のようなパジャマっぽい格好をする選手も。球団レジェンドを追悼したウィンカー(左下)や娘の絵をTシャツにしたカステヤノス(右下)など、まさに十人十色だ。(C)Getty Images

●4割を目指すヒットメーカーの固め打ちに期待!

「81年ぶりの4割打者誕生か⁉」と話題を呼んでいるルイス・アライズ(マーリンズ)にも要注目だ。球界を代表する安打製造機にぜひ目指してほしいのが、“最後の4割打者”テッド・ウィリアムズをはじめ、これまでに3人が達成している「1試合4安打」のオールスター記録。ほとんどの選手が途中交代する近年の球宴では達成が難しいが、最初の打席からヒットを連発すれば、ロブ・トムソン監督(フィリーズ)も使い続けるだろう。

 もう一つ期待したいオールスター記録が「1試合3盗塁」。今季はベースサイズ拡大の影響で、盗塁試行数がおよそ35%も増加。今回のオールスターでは、リーグ最多41盗塁のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)をはじめ、ワンダー・フランコ(レイズ/27盗塁)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス/24盗塁)ら俊足の選手が多く選ばれている。彼らが塁に出れば、例年以上に積極的に走ってくるに違いない。

●ドクターKたちに期待したい史上初の記録

 近年の球宴では1イニングずつの登板が基本で、大半のオールスター投手記録の更新は難易度が高い。唯一可能性があるとすれば、前人未到の「3者連続3球三振」だろう。

 昨年の球宴で、10球で3者三振に仕留めたエマニュエル・クラッセ(ガーディアンズ)と、奪三振でリーグトップをひた走るスペンサー・ストライダー(ブレーブス)が辞退した今、オリオールズの守護神フェリックス・バティスタに期待したい。203cm/129kgの迫力満点の巨体から繰り出す100マイル超の剛速球とスプリッターで三振を奪いまくり、前半戦の奪三振率は驚異の18.23(!)。並みいるナ・リーグの強打者たちをキリキリ舞いさせてほしい。
 
●多種多様の“ファッションショー”も楽しい

 オールスター当日の午前中には、出場選手たちによるレッドカーペット・ショーが行われる。過去2年、大谷翔平(エンジェルス)がパリッとしたスーツで決めた姿が印象深いが、多くの選手が実に多種多様なファッションでファンを楽しませてくれる。

 昨年は、マーティン・ペレス(レンジャーズ)が白い薔薇を全身にあしらったド派手なスーツで登場。緑のフチのサングラスと合わせた奇抜なファッションが話題を呼んだ。それでもスーツだっただけまだフォーマルな雰囲気だったが、ウィルソン・コントレラス(当時カブス/現カーディナルス)はまるでパジャマにしか見えないゆったりした格好で登場してファンを爆笑させた。

 一昨年は、ジェシー・ウィンカー(現ブルワーズ)とニック・カステヤノス(現フィリーズ)のレッズコンビが話題をさらった。ウィンカーの方は、前年10月に亡くなった球団レジェンドのジョー・モーガンのユニフォームを着て登場。カステヤノスは、何と息子が描いた(ヘタウマの)自分の絵をTシャツにプリントして登場。ファンをホッコリさせた。

 このようにレッドカーペットは、十人十色に自分を表現するアメリカらしい自由な場。果たして今回、選手たちがどのようなファッションで登場するかに注目だ。

構成●SLUGGER編集部
 

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