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プロ野球

最速159キロも…まだ本気じゃない!? 無名の快速右腕ドラフト候補“富山の大谷”は「唯一無二のピッチャー」になれる逸材か

岩国誠

2023.10.25

自己最速159キロをマークしたグラウンドチャンピオンシップでの投球。写真:岩国誠

自己最速159キロをマークしたグラウンドチャンピオンシップでの投球。写真:岩国誠

 西武戦の時と同じく、この日も大勢のスカウトが視察に来る中で、前回以上のパフォーマンスを発揮した。この日は東京のキー局がわざわざ愛媛に取材に来るなど、じわじわと注目が高まっている中でも、なぜ大谷は落ち着いていられるのだろうか。
 

「メンタルはもちろん強いと思います。ただ、普段から野球に対する意識の高さを感じます。例えばミーティングなんかで、彼がこちらの話しを聞いている時は、常に直立不動のような体勢で聞いている。育ちなのかもしれませんが、そういう常に野球に対する真摯な姿勢でいることが、『これだけやっているんだ』っていう自信にもつながっているのかなと思っています」

 そこ知れぬ可能性を秘めた富山の背番号17・大谷輝龍。自らもNPBでの登板経験を持つ西村コーチは、彼をどのように見ているのか。

「まだまだ、伸びしろがあると感じているので、唯一無二のピッチャーになれるんじゃないですかね。160近く投げるピッチャーでまだ本気を見てないっていうのは、本当に末恐ろしさを感じます。そこに期待していますし、今後すごい楽しみなので、怪我なく頑張ってほしいなと思います」

 毎年、独立リーグからNPBへ入団する選手は一定数いるが、しっかり結果を残したと言える選手はまだ数少ない。

 NPBを知る西村コーチの元で、才能を開花させた大谷輝龍が、その入り口に立つチャンスを掴めるか。10月26日のドラフト指名で「富山の大谷」の名が呼ばれることを期待したい。

取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

【動画】ドラフト候補「富山の大谷」が159キロをマーク!

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