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プロ野球

【2021主力選手通信簿|DeNA】最下位でもスーパールーキー牧の活躍が光明。ただ、元二冠王の助っ人は…<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.12.02

●大和
[試合] 106 [打数] 270    [打率] .252
[本塁打] 2 [打点] 26    [OPS] .622 [盗塁] 1
評価:まずまずです(B)
昨季は左ヒザの故障で85試合の出場にとどまるも、今季はシーズン通して一軍に帯同。特に6月は打率.325の活躍だった。柴田の復帰で終盤は代打や守備固めで起用されることが多くなったが、三浦監督は「若手の見本」と最大級の賛辞を送る。

●柴田竜拓
[試合] 85 [打数] 222 [打率] .234
[本塁打] 2 [打点] 15 [OPS] .642 [盗塁] 1
評価:がんばりましょう(D)
開幕戦では16年以来のスタメン出場を果たすも、4月23日の阪神戦でショートを守っていた際にセカンドの大和と交錯して約2ヵ月離脱。その影響もあってか、打撃でも苦しい年となった。牧の台頭もあって来季は正念場。

●伊藤光
[試合] 53 [打数] 160 [打率] .213
[本塁打] 2 [打点] 13    [OPS] .582 [盗塁] 1
評価:可もなく不可もなく(C)
故障で初出場は5月18日までずれ込んだものの、粘り強さと器用さを買われて2番に抜擢。つなぎ役として貢献したが、9月28日のヤクルト戦でファウルボールが顔に直撃、脳震とうとあごの打撲でひと足先にシーズンを終えた。

●関根大気
[試合] 103 [打数] 124    [打率] .226
[本塁打] 1 [打点] 4    [OPS] .582 [盗塁] 2
評価:可もなく不可もなく(C)
初の開幕スタメンから6試合連続安打と抜擢に応え、ベンチスタートが増えてからも代走や守備固めとして貢献。自己最多の103試合に出場した。レギュラー奪取のためには、あOPS.582の打力を向上させたい。
 
●楠本泰史
[試合] 76 [打数] 114 [打率] .254
[本塁打] 2 [打点] 18    [OPS] .691 [盗塁] 1
評価:まずまずです(B)
開幕一軍を逃して「悔しいシーズンだった」と振り返ったが、5月末の昇格後は代打を中心に自己最多76試合に出場。6月5日のロッテ戦では代打2ラン、9月7日の巨人戦では同じく代打で3ランと勝負強さを発揮した。

●神里和毅
[試合] 88 [打数] 110 [打率] .191
[本塁打] 4 [打点] 15 [OPS] .558 [盗塁] 4
評価:ガッカリです(E)
センターのレギュラー候補だったが、118打席で49三振と打席で精彩を欠き、桑原に差をつけられた。ほぼ同世代の関根や楠本が存在感を発揮する中で、本人も言うように「悔いしか残らないシーズン」となってしまった。

●山本祐大
[試合] 51 [打数] 99 [打率] .131
[本塁打] 1 [打点] 4    [OPS] .35 [盗塁] 0
評価:可もなく不可もなく(C)
23歳の期待の若手捕手は自己最多の51試合に出場。伊藤の離脱もあって終盤は先発出場が増え、持ち味の強肩で盗塁阻止率36.8%を記録した。ただし、打撃は打率.131で、正捕手奪取のためには改善が必須。

【監督】
●三浦大輔
54勝73敗16分 勝率.425(6位) 得失点差-65(5位)
評価:可もなく不可もなく(C)
助っ人組の来日遅れもあってシーズン当初は戦力が揃わなかったように、最下位は監督のみの責任ではない。ただ、バント多用の采配もなかなか勝利につながらなかった部分はあった。来季は相川亮二や石井琢朗ら、他球団で指導経験を積んだコーチが加入。監督の目指す野球の実現を期待したい。

文●ハマノンタン

【著者プロフィール】 
横浜生まれ横浜育ちのベイスターズファン。前向きな応援と冷静な分析が信条。ブログ「データで語るドラフト・育成論」を運営。
 

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