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「みんながアイバーソンを真似しようとしていた」NBAの名ドリブラーが“THE ANSWER”の影響力を語る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.07.26

サイズのハンデを物ともせず、4度の得点王に輝いたアイバーソン。当時のNBAでカリスマ的存在だった。(C)Getty Images

サイズのハンデを物ともせず、4度の得点王に輝いたアイバーソン。当時のNBAでカリスマ的存在だった。(C)Getty Images

 1990年代後半~2000年代のバスケットボール界で圧倒的なカリスマ性を誇ったアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)。小柄な身体で大男たちを切り裂くプレーは、のちのNBA選手たちにも多大な影響を与えた。ジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)が当時を振り返っている。

 1996年のドラフトでシクサーズから全体1位指名を受けたアイバーソンは、瞬く間にチームのエースに就任。切れ味鋭いドリブルを武器に、183cmのサイズながら4度の得点王に輝き、2000−01シーズンにはシーズンMVPを受賞するとともに、シクサーズを18年ぶりのNBAファイナルに導いた。

 キャリア通算914試合に出場して平均26.7点、6.2アシスト、2.17スティールを記録。通算2万4368得点は歴代30位、1983スティールは同14位にランクしている。「大事なのは身体のサイズじゃない。ハートのサイズだ」の名言に代表される生き様や、ヒップホップ系のファッションはティーンエイジャーの憧れとなり、カルチャーアイコンとなった。

 クリッパーズ時代の同僚オースティン・リバースのYouTubeチャンネル『Eye for the Game』に出演したクロフォードは、同じ攻撃的ガードという共通点を持つアイバーソンとの思い出を振り返った。
 
「私は(体重)175ポンド(約79.4kg)くらいだったけど、彼とぶつかったら彼はふっ飛んでいったことがあった。彼はファウルをもらおうとしていたわけじゃない。彼はマックスでも160ポンド(約72.6kg)くらいだろう。でも非常に自信に満ちていて、常にアタックモードを崩さなかった」

 アイバーソンと同じくクロスオーバーの使い手として知られたクロフォードは、「彼のことを好きだった理由として、大胆なクロスオーバーを試みた際に、シュートを外すことはほとんどなかった点」を挙げた。

「やろうとしたクレイジーなことは成功させていた。だから自分も『何か仕掛けるなら絶対にやり遂げなきゃ』と思った」

 そして5歳年上のアイバーソンを見て、プレーのイメージを膨らませていたという。

「自分も大抵相手より小さかった。アイバーソンのクロスオーバーからインスパイアを受けて、ビハインド・ザ・バック(ドリブル)が完成したんだ。みんながアイバーソンを真似しようとしていた。私はさらにビハインド・ザ・バックの次にクロス(オーバー)を交えようと考えた。常に次、次、とね。イマジネーションが特別になるきっかけだった。自分にとっていいモチベーションになったよ」

 ストリート仕込みのプレーで数多くのハイライトプレーを生み出し、最優秀シックスマン賞を計3回受賞したクロフォードのプレーの根底には、“THE ANSWER(ジ・アンサー)”の存在があった。

構成●ダンクシュート編集部

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