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「『ああ、俺はホームに、シカゴに戻るんだ』と思った」。ウェイドが“スリーキングス”誕生の2010年オフを回想「そこで“あの電話”を受けたんだ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.08.09

2010年夏、レブロン(左)、ボッシュ(右)を加えて衝撃のビッグ3を結成させたヒートだが、生え抜きのウェイド(中央)は移籍に傾いていたという。(C)Getty Images

2010年夏、レブロン(左)、ボッシュ(右)を加えて衝撃のビッグ3を結成させたヒートだが、生え抜きのウェイド(中央)は移籍に傾いていたという。(C)Getty Images

 ドゥエイン・ウェイドは、NBAキャリア16年のうち14年半をマイアミ・ヒートで過ごしたフランチャイズのレジェンドだ。しかし、レブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュとの“スリーキングス”が誕生した2010年オフ、自身はシカゴ・ブルズへ移籍するつもりだったと、当時の舞台裏を明かした。

 レブロンと同じ2003年ドラフト組のウェイドは、全体5位指名でヒートに入団。2年目の2004-05シーズンに平均24.1点を記録してチームのエースになると、翌05-06シーズンにはシャキール・オニールとのデュオでヒートに初優勝をもたらした。

 しかし、優勝後は4シーズンで3度プレーオフに進出するも、いずれも1回戦敗退。2007-08シーズンに至っては15勝67敗でリーグ最下位に沈み、シャックはシーズン途中にトレードで放出された。

 2010年夏に完全フリーエージェントとなったウェイドは、同期のレブロンやボッシュらとともに去就が注目されていた。

 当時クリーブランド・キャバリアーズに在籍していたレブロンは米スポーツ専門局『ESPN』の特別番組『The Decision』でヒート行きを発表したことで、キャブズファンがユニフォームを燃やすなど全米中の悪役となったのは有名な話だが、ウェイドも地元球団のブルズと2度面談を行なっており、気持ちは移籍に大きく傾いていたという。
 
 元ヒートのユドニス・ハズレムとマイク・ミラーがホスト役を務めるポッドキャスト番組『The OGs』に出演した際、ウェイドは「『ああ、俺はホームに、シカゴに戻るんだ』と思った。ここ(マイアミ)で7年間プレーして、チャンピオンシップも制した。今がその(移籍の)時だとね」と当時を振り返った。

 結果的にヒートと再契約を結び、2012、13年と2度のリーグタイトルを手にすることになるが、残留の優先順位は高くなかったと告白。「もちろん、マイアミはまだ選択肢のひとつだったけど」というウェイドの意思を固めたのは、盟友からのラブコールだった。

「そこで“あの電話”を受けたんだ。6番(レブロン)からの電話をね」

 2010~13年にヒートで共闘したミラーは、「それ(ヒートでのビッグ3結成)が起こって驚いたよ」とコメント。ウェイド自身も、「俺も同じさ」と率直な胸中を明かした。

 レブロンについてウェイドは、「コビー(ブライアント)以外で最も対戦したい選手だった。彼と一緒にプレーすることなんて考えていなかった。対戦するのが好きだったからね」とタッグ結成は青天の霹靂だったことを強調。

「だが彼から電話があったんだ。電話ミーティングにはエージェントたちも参加していた。マイアミ・ヒートは静かに十分な準備を整え、3人のスター選手を獲得できる状態になっていたんだ」と語った。

 レブロンからの電話がかかってこなければ、4年連続でファイナル進出を果たしたヒートの黄金期もなく、ウェイドは実際(2016年夏)よりも早く、ブルズの一員になっていたかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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