2003~19年にNBAでプレーしたドゥエイン・ウェイドは、2023年にバスケットボール殿堂入りしたレジェンドの1人だ。マイアミ・ヒートの顔として3度のリーグ優勝を果たしているが、本人は偉大な先輩たちと同じステージには立てていないと主張。これに、名物コメンテーターのスティーブン・A・スミスが反応している。
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と同じ2003年ドラフト組であるウェイドは、NBAで16シーズンを戦い、ヒート(2003~16、18~19年)、シカゴ・ブルズ(16~17年)、クリーブランド・キャバリアーズ(17~18年)の計3チームに所属。通算1054試合に出場して歴代34位の2万3165得点をあげ、2008-09シーズンには得点王(平均30.2点)にも輝いた。NBAタイトルも2006、12、13年と3回獲得している。
NBA75周年記念チームに選出されるなど、間違いなくリーグの歴史を彩るスーパースターの1人だが、自身のポッドキャスト『The Why with Dwyane Wade』では「ホテルに例えれば、30階建てのホテルで僕は25階までのアクセスキーしかない」と、他の“偉人”たちに比べて劣るとの見解を述べている。
ウェイドが言うには、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか/優勝6回)やビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス/優勝11回)のような一部の猛者だけが、“30階のカテゴリー”に属しているという。
「そこにはビル・ラッセルがいる。ジョーダンがいる。僕にはそのフロアに行くアクセス権はない。リングを獲得している選手は、獲得していない選手とは違うフロアに行けるけどね。リングのことを気にしなければ、もっと個人スタッツは残せた。犠牲心ってやつさ」
このウェイドの発言を取り上げた『ESPN』の番組『First Take』で、コメンテーターのA・スミスは「MVPとリーグタイトル、どちらが重要視されるべきか」と問われ、「選手としてのレベルとフォーカスポイントによる」と答えた。
そして同じシューティングガードの選手として、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ/優勝経験なし)を引き合いに出し、ウェイドの偉大さを同氏は主張した。
「ハーデンとD-Wade(ウェイド)を比較するなら、リングが必要なのは間違いない。ハーデンが偉大なのは疑いの余地はない。でも、D-Wadeはひとつ上のレベルだ。ハーデンは少し悲運だったが、そのいくつかは彼自身が招いたものでもある。ただ、ハーデンを貶めたいわけではない。D-Wadeの偉大さを、我々が十分に評価していないということを言いたいだけだ」
さらにA・スミスは、ヒートの第1オプションだった2010年夏に、レブロンとクリス・ボッシュが加入して“スリーキングス”を結成した際、エースの座から一歩引いた立場に回った精神も高く評価している。
「D-Wadeには全米放送で言うつもりだが、私は自分を卑下する彼にうんざりしている。君は25階に属する選手じゃない。30階の選手だ。3回優勝し、レブロン・ジェームズをリクルートし、自分のプレーを犠牲にしてレブロンを昇華させた。D-Wadeとプレーしたことで、トップ・オブ・トップになったんだ。ウェイドは30階に属している」
辛口で知られるA・スミスだが、ウェイドの残した功績は認めているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
【画像】ダンクシュート編集部が厳選!NBA史に燦然と輝くレジェンドスターたちを特集!!
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と同じ2003年ドラフト組であるウェイドは、NBAで16シーズンを戦い、ヒート(2003~16、18~19年)、シカゴ・ブルズ(16~17年)、クリーブランド・キャバリアーズ(17~18年)の計3チームに所属。通算1054試合に出場して歴代34位の2万3165得点をあげ、2008-09シーズンには得点王(平均30.2点)にも輝いた。NBAタイトルも2006、12、13年と3回獲得している。
NBA75周年記念チームに選出されるなど、間違いなくリーグの歴史を彩るスーパースターの1人だが、自身のポッドキャスト『The Why with Dwyane Wade』では「ホテルに例えれば、30階建てのホテルで僕は25階までのアクセスキーしかない」と、他の“偉人”たちに比べて劣るとの見解を述べている。
ウェイドが言うには、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか/優勝6回)やビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス/優勝11回)のような一部の猛者だけが、“30階のカテゴリー”に属しているという。
「そこにはビル・ラッセルがいる。ジョーダンがいる。僕にはそのフロアに行くアクセス権はない。リングを獲得している選手は、獲得していない選手とは違うフロアに行けるけどね。リングのことを気にしなければ、もっと個人スタッツは残せた。犠牲心ってやつさ」
このウェイドの発言を取り上げた『ESPN』の番組『First Take』で、コメンテーターのA・スミスは「MVPとリーグタイトル、どちらが重要視されるべきか」と問われ、「選手としてのレベルとフォーカスポイントによる」と答えた。
そして同じシューティングガードの選手として、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ/優勝経験なし)を引き合いに出し、ウェイドの偉大さを同氏は主張した。
「ハーデンとD-Wade(ウェイド)を比較するなら、リングが必要なのは間違いない。ハーデンが偉大なのは疑いの余地はない。でも、D-Wadeはひとつ上のレベルだ。ハーデンは少し悲運だったが、そのいくつかは彼自身が招いたものでもある。ただ、ハーデンを貶めたいわけではない。D-Wadeの偉大さを、我々が十分に評価していないということを言いたいだけだ」
さらにA・スミスは、ヒートの第1オプションだった2010年夏に、レブロンとクリス・ボッシュが加入して“スリーキングス”を結成した際、エースの座から一歩引いた立場に回った精神も高く評価している。
「D-Wadeには全米放送で言うつもりだが、私は自分を卑下する彼にうんざりしている。君は25階に属する選手じゃない。30階の選手だ。3回優勝し、レブロン・ジェームズをリクルートし、自分のプレーを犠牲にしてレブロンを昇華させた。D-Wadeとプレーしたことで、トップ・オブ・トップになったんだ。ウェイドは30階に属している」
辛口で知られるA・スミスだが、ウェイドの残した功績は認めているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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