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ウェンバンヤマが地元で“規格外のイベント”を開催。スポーツと文化を融合する超大型インフルエンサーの新たな挑戦<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.07.22

ウェンバンヤマが地元でバスケとチェスを融合させたイベントを開催した。(C)Getty Images

ウェンバンヤマが地元でバスケとチェスを融合させたイベントを開催した。(C)Getty Images

 サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマは今年のオフシーズン、中国の少林寺で修行をしたり、日本のドン・キホーテで買い物している姿を激写されるなど、相変わらず“規格外”の行動でファンを楽しませている。

 そんなウェンビーが、またも新発想のイベントを開催して話題になっている。

『Hoop Gambit』(フープ・ギャンビット)と銘打ったそのイベントは、名前からもわかるように、バスケットボール、そしてチェス(ギャンビットはチェスの戦術の名称)を組み合わせたもの。

 幼少期から、身体を動かすスポーツと、頭を鍛えるデッサンやレゴなどの遊びを組み合わせてやっていたというウェンバンヤマは大のチェス好きとして知られ、昨年のクリスマス時期には、ニューヨークの街中で、一般の人たちに混ざって青空チェスを楽しんでいた。

 オフ期間中、生まれ育ったパリ郊外のチェズネイに滞在していた彼は、バスケットボールとチェスを融合したイベントの開催を思いつき、急ピッチで準備を進め、7月20日に開催に至った。

 会場に使用されたのは、今年1月のNBAパリゲームズの際にお披露目された、スパーズ基金も改装費用を一部提供したコートだ。
 
 レキップ紙によると、チェス部門には、下は5歳から上は91歳まで150人の選手が集結。バスケ部門は、1x1、3x3、 U15、U18、シニアの5つのカテゴリーに計280人が集まった。

 参加費は無料だったこのイベントチケットは、わずか36時間で完売した。

 主催したウェンビーを筆頭に参加者が楽しんだのはもちろんだが、主催地となったチェズネイや、チェス関係者をも大いに満足させるイベントとなった。

「このようなイベントは、ヴィクターが持つイメージのおかげでいかに大きなことが実現できることを象徴しています。サンアントニオとの姉妹都市提携は、この町に多くの扉を開いてくれました」と町の役員はコメント。

 同様にフランスチェス連盟のメンバーは、人気の向上に一役買っているウェンバンヤマに感謝の言葉を送った。

「ヴィクター・ウェンバンヤマのようなアスリートがチェスに興味を示してくれることで、一般の人々の間でチェスの認知度が高まり、チェスが一部のエリート階級の競技という偏見を打ち破る助けとなってくれています。チェスは、最も手頃で、最も安価で、最もインクルーシブなスポーツのひとつなのですから」
 
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