名門ボストン・セルティックスは、昨プレーオフでエースのジェイソン・テイタムが右足アキレス腱を断裂し、2025-26シーズンの大半を欠場することが予想される。そのため、今季はもう1人の主軸であるジェイレン・ブラウンを中心にプレーオフ進出を目指すことになる。
チームはテイタムとブラウンの2枚看板を擁し、近年イースタン・カンファレンスの強豪として地位を確立。2024年には、NBA単独トップとなる通算18回目のリーグ優勝を果たしている。
昨季も61勝21敗の好成績でイーストの第2シードを獲得。プレーオフでは1回戦でオーランド・マジックを4勝1敗で破るも、カンファレンス準決勝でニューヨーク・ニックスに2勝4敗で敗退。シリーズ第4戦でテイタムが右足アキレス腱を断裂し、離脱を余儀なくされたのが痛かった。
テイタムに関しては、シーズン全休の可能性も示唆されていたが、懸命なリハビリにより回復は順調で、一部メディアはシーズン後半戦の復帰も報じられている。とはいえ、4年連続でオールNBA1stチームに選出されている絶対的エースを欠く間は苦戦必至だ。
セルティックスOBで、リーグ優勝6回、シーズンMVP1回、NBA50周年オールタイムチームとNBA75周年記念チームに選出されている名手ボブ・クージーは、地元紙『ボストン・グローブ』で、現在のチームに厳しい意見を突きつけた。
「私が思うに、ジェイレン(ブラウン)はテイタムのスーパースターのレベルにはまだ達していない。彼はその重責を1人で背負えるのか? 大規模な再建が必要だと思う。ジェイレンはチームを約束の地(優勝)に導くことはできないだろう。(デリック)ホワイトはいい選手だし、安定したプレーで成績を残せるが、彼はチームを牽引するタイプではない」
ブラウンは24年のファイナルMVPで、過去6年連続で平均20点以上をマーク。オフに半月板断裂の手術を受けて現在リハビリ中だが、開幕には間に合う見込みで、今季はテイタムに代わるエースとしての働きが求められる。
もっとも、クージーは「2、3番手のオプションとしては好きだけど、第1オプションとしては好ましくない」と鋭く指摘する。
「(セルティックスが)分析に力を入れていることは分かっている。コンピューターと議論するつもりはないが、自分の経験則もある。まずはゴールに攻め込むことにはメリットがあると私は思う。
この点に関しては、ダニー(エインジ/元ゼネラルマネージャー)とブラッド(スティーブンス/現GM)とは生涯ずっと意見が一致しないだろう。彼らが雇うコーチ陣も同じ哲学を共有している。それが私たちの現状だ」
セルティックスは今年3月、プライベートエクイティファンド「シンフォニー・テクノロジー・グループ」の共同創業者ウィリアム・チザム氏が率いるグループが買収。売却額は61億ドル(約9017億円)で北米プロスポーツ史上最高額となった。
クージーは、チザム氏にとって今の状況は予期せぬものだったと推察する。
「この可哀想な新オーナー(チザム)はきっとショックを受けているに違いない。契約書にサインした瞬間から、事態は一気に悪化し始めた。このフランチャイズにとって最悪の事態は、ほぼすべて現実のものとなった。彼が後悔していないことを願うよ。何もできない状態で、救われないほど参っている」
はたしてセルティックスは今季、テイタムを欠くなかでどこまで結果を残せるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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テイタムに関しては、シーズン全休の可能性も示唆されていたが、懸命なリハビリにより回復は順調で、一部メディアはシーズン後半戦の復帰も報じられている。とはいえ、4年連続でオールNBA1stチームに選出されている絶対的エースを欠く間は苦戦必至だ。
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もっとも、クージーは「2、3番手のオプションとしては好きだけど、第1オプションとしては好ましくない」と鋭く指摘する。
「(セルティックスが)分析に力を入れていることは分かっている。コンピューターと議論するつもりはないが、自分の経験則もある。まずはゴールに攻め込むことにはメリットがあると私は思う。
この点に関しては、ダニー(エインジ/元ゼネラルマネージャー)とブラッド(スティーブンス/現GM)とは生涯ずっと意見が一致しないだろう。彼らが雇うコーチ陣も同じ哲学を共有している。それが私たちの現状だ」
セルティックスは今年3月、プライベートエクイティファンド「シンフォニー・テクノロジー・グループ」の共同創業者ウィリアム・チザム氏が率いるグループが買収。売却額は61億ドル(約9017億円)で北米プロスポーツ史上最高額となった。
クージーは、チザム氏にとって今の状況は予期せぬものだったと推察する。
「この可哀想な新オーナー(チザム)はきっとショックを受けているに違いない。契約書にサインした瞬間から、事態は一気に悪化し始めた。このフランチャイズにとって最悪の事態は、ほぼすべて現実のものとなった。彼が後悔していないことを願うよ。何もできない状態で、救われないほど参っている」
はたしてセルティックスは今季、テイタムを欠くなかでどこまで結果を残せるだろうか。
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