８月25日、「FIBAユーロバスケット2025」の公式サイトに、27日から幕を開ける大会出場国のパワーランキング第４弾が公開された。

　出場24か国のうち、トップにランクされたのはニコラ・ヨキッチ（デンバー・ナゲッツ）を擁するセルビア。次いでドイツ、フランスがトップ３を堅持し、ヤニス・アデトクンボ（ミルウォーキー・バックス）率いるギリシャが４ランクアップで４位に入った。

　昨年のパリオリンピックで銅メダルを獲得したセルビアが、準決勝でアメリカ代表を苦しめたことは記憶に新しい。ヨキッチ、ボグダン・ボグダノビッチ（ロサンゼルス・クリッパーズ）らを擁する欧州の雄は、2023年のFIBAワールドカップでも銀メダルを手にしている。

　2006年の独立以降では初のユーロバスケット優勝を目指すセルビアで、トーナメント制覇のカギを握る選手の１人がニコラ・ヨビッチだ。

　マイアミ・ヒートでプレーする22歳の大型フォワード（208cm・93kg）は、２年前のＷ杯で平均10.1点、3.0リバウンド、2.6アシスト、昨年のパリ五輪では平均4.2点、1.8リバウンド、1.0アシストを記録している。
  　ホームのベオグラード・アリーナで21日に行なわれたスロベニアとの練習試合では、両チーム最多の18得点に７リバウンドを奪って勝利に貢献。この試合はヒートのエリック・スポールストラHC（ヘッドコーチ）が会場で視察しており、ヨビッチは現地メディア『Mozzart Sport』に対して次のように語っていた。

「今日は気合いが入っていた。彼（スポールストラ）はおそらく世界最高のコーチだからね。その人が長い時間をかけて僕を見に来てくれた。だから僕は、次のシーズンでもっと良くなれるんだと示したかったんだ」

　ヒートからは、３選手が今夏のユーロバスケットに出場予定。ペル・ラーソンがスウェーデン代表、新加入のシモーネ・フォンテッキオがイタリア代表、そしてセルビア代表のヨビッチだ。24日に地元メディア『Miami Herald』に公開された記事の中で、スポールストラHCはヨビッチの成長に期待を寄せていた。

「ニコのことはすごく楽しみだ。私は彼が代表チームで過ごすことを気に入っている。彼は毎回、成熟して戻ってくるからね。勝ち方を熟知し、勝利を最優先にするグループにいることが、彼をそうさせるんだと思う。代表チームで活動することは、彼に好影響を与えているよ」