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NBA

【ユーロバスケット2025】“死の組”で好スタートのギリシャ。同僚が語るヤニスの変化「彼は全員に声をかけ、サポートしている」

小川由紀子

2025.08.30

ヤニスはゲームハイの31得点に7リバウンドの活躍でギリシャを勝利に導いた。(C)Getty Images

ヤニスはゲームハイの31得点に7リバウンドの活躍でギリシャを勝利に導いた。(C)Getty Images

 8月27日に開幕したユーロバスケット2025で、“死の組”とされているのは、ギリシャ、イタリア、スペイン、ジョージア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そして初出場となるホスト国のキプロスが揃ったグループCだ。

 決勝トーナメントにはグループの上位4か国が進出できる。それだけにギリシャ、イタリア、前回王者のスペインといった大会常連国は勝ち抜けが濃厚だが、そこから先はノックアウトステージ。フランス、スロベニアらがいるグループDの強豪国との対決を避けるためにも、できる限り上位で勝ち抜けることが求められる。

 その意味で、C組初日のギリシャ対イタリア戦は、グループ首位の行方がかかった重要な一戦となった。

 キプロスは大多数がギリシャ系住民が占めるため、ほぼ“ホーム”の雰囲気で行なわれたこの試合で、最も注目を集めたのが“グリーク・フリーク”ことヤニス・アテトクンボ(ミルウォーキー・バックス)だ。

 彼がフリースローラインに立つたびに、会場からは恒例のMVPコールが湧き上がり、コートサイドではバックス指揮官のドック・リバースとアシスタントコーチのダービン・ハムも熱視線を送るなか、ゲームハイの31得点に7リバウンドの活躍で、ギリシャを75-66の白星発進に導いた。
 
 そんなヤニスについて、キャプテンのコスタス・パパニコラウ(オリンピアコス)は、彼の代表チームにおける振る舞いの変化が、良い効果をもたらしていると指摘している。

 大会前日の会見で、かつてNBAでもプレー経験のある35歳のフォワードは、絶対的エースであるヤニスについて次のように語った。

「彼は世界でトップクラスの選手の1人だ。それでいながら、その存在感や、チームメイトへの接し方、親しみやすさが、彼を優れたリーダーにしている。彼はチームの全員に声をかけ、サポートしている。

 そして選手1人ひとりに自分がすべきことは何かをしっかり自覚させてくれるんだ。代表チームでの最初の年よりも、彼はずっと声を出すようになった。そのことで、チームがよりうまく機能することができている」

 彼と並んで会見に登壇したヴァシリス・スパノーリスHC(ヘッドコーチ)も、主将の意見に同調した。

「コスタスの言う通りだ。今年の彼は、今まで以上に意見を言うようになった。選手としてのステータスや格からしても、彼は非常に謙虚な人物だと言える。そしてその姿勢は、コートの外でも発揮されている。彼はこのチームを一段上のレベルに引き上げたいと願っている。彼は人の意見を聞きつつ、自分なりのやり方でチームを引っ張ってくれるんだ」
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