NBAの歴史に名を残すスーパースター、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、これまでの22シーズンで数々のスター選手と共演してきた。
レイカーズでは現チームメイトのルカ・ドンチッチとアンソニー・デイビス(現ダラス・マーベリックス)、マイアミ・ヒートではドゥエイン・ウェイドやクリス・ボッシュ、クリーブランド・キャバリアーズではカイリー・アービング(現マーベリックス)、ケビン・ラブ(現ユタ・ジャズ)らとともに戦い、計4度の栄冠を手にしている。
数多の仲間たちの中でも、一際特別な存在として知られるのが、キャブズ時代に3シーズンをともに過ごしたアービングだ。昨季途中から同僚になったドンチッチを除くと、レブロンと一緒にプレーしたガード選手でアービングは最多の平均22.5点を記録。卓越したボールハンドリングと正確無比なシュート力を武器に、脅威のスコアリングデュオを形成した。
キャブズはレブロンとアービングが共演した2015、16、17年でいずれもイースタン・カンファレンスを制してNBAファイナルへ進出。その3年間、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの頂上決戦で1勝2敗と負け越すも、2016年は1勝3敗の窮地から両選手のハイパフォーマンスで3連勝を飾り、球団初優勝を成し遂げた。
しかし、2017年オフにアービングがトレードを要求する形で移籍したことで、強力コンビは解散を迎えた。同年夏にボストン・セルティックスへの移籍が決まった際のエピソードを、当時のHC(ヘッドコーチ)であるタロン・ルー(現ロサンゼルス・クリッパーズHC)が、ポッドキャスト番組『Club Shay Shay』で明かした。
「その時、レブロンは自身の財団のためにジャージーへサインを書いていた。私はレブロンの隣に座っていてね。そしたら『Sports Center』の電話対応をすることになった。カイリー・アービングがボストン・セルティックスへトレードされたというものだったんだ。
するとレブロンは(手に持っていた)マーカーを落とし、10分くらい椅子にもたれかかっていた。何も言わず、怒っているようだった。あのレブロンが打ちのめされたんだ」
このトレードで、キャブズはスコアリングガードのアイザイア・トーマス、フォワードのジェイ・クラウダー、ビッグマンのアンテ・ジジッチ、複数のドラフト指名権を獲得。
しかし得点源として期待されたトーマスは、ケガの影響で本来のパフォーマンスを発揮できず、わずか半年足らずで再びトレード。キャブズは翌年もイーストを勝ち上がって4年連続のファイナル進出を果たしたものの、レブロンの超人的な活躍がなければ不可能なほどタフなシーズンとなった。
レブロンはレイカーズ移籍後もアービングのトレードが可能なら獲得に動きべきと示唆していたほど、その能力を買っている。共演時はコート上で絶妙なコンビネーションを披露していただけに、相棒が移籍したショックは相当なものだったのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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しかし、2017年オフにアービングがトレードを要求する形で移籍したことで、強力コンビは解散を迎えた。同年夏にボストン・セルティックスへの移籍が決まった際のエピソードを、当時のHC(ヘッドコーチ)であるタロン・ルー(現ロサンゼルス・クリッパーズHC)が、ポッドキャスト番組『Club Shay Shay』で明かした。
「その時、レブロンは自身の財団のためにジャージーへサインを書いていた。私はレブロンの隣に座っていてね。そしたら『Sports Center』の電話対応をすることになった。カイリー・アービングがボストン・セルティックスへトレードされたというものだったんだ。
するとレブロンは(手に持っていた)マーカーを落とし、10分くらい椅子にもたれかかっていた。何も言わず、怒っているようだった。あのレブロンが打ちのめされたんだ」
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しかし得点源として期待されたトーマスは、ケガの影響で本来のパフォーマンスを発揮できず、わずか半年足らずで再びトレード。キャブズは翌年もイーストを勝ち上がって4年連続のファイナル進出を果たしたものの、レブロンの超人的な活躍がなければ不可能なほどタフなシーズンとなった。
レブロンはレイカーズ移籍後もアービングのトレードが可能なら獲得に動きべきと示唆していたほど、その能力を買っている。共演時はコート上で絶妙なコンビネーションを披露していただけに、相棒が移籍したショックは相当なものだったのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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