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NBA

桁違いの期待を背負い、NBAの舞台に立つ“逸材”フラッグ「自分にとって大事なのは、あらゆるラインナップに順応すること」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.10.03

弱冠18歳ながら、即戦力として期待されるフラッグ。どんなデビューを飾るのだろうか。(C)Getty Images

弱冠18歳ながら、即戦力として期待されるフラッグ。どんなデビューを飾るのだろうか。(C)Getty Images

 NBA新シーズン開幕にあたり、注目のトピックスのひとつが、今年のドラフト全体1位指名のクーパー・フラッグ(ダラス・マーベリックス)の活躍ぶりだろう。

 センター並みのリムプロテクション、ガード級のボールハンドリング、そしてシューターとしての確かな得点力と、包括的にスキルが揃ったオールランダーである18歳が、最高峰の舞台でどのようなプレーを披露するのか。

 高校時代からスター街道を歩んできたフラッグだが、「自分にとって大事なのは、あらゆるラインナップに順応することだ」と語る。

「誰と一緒にプレーすることになっても、完全に順応して試合にインパクトを与えることだ。たとえ些細なことであったとしても何か役割を見つけ出して、高いレベルで勝利に貢献できるパフォーマンスをすること(を目標にしている)」と、メディアーデーの会見で語った。

 ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)からも、オールラウンドな働きを求められているという。

「チームにはいろいろなことができる選手が揃っている。だからその強みを活かすこと。誰がリバウンドを取るとかそういうことは関係なく、とにかくボールを奪い取って、攻撃を仕掛ける。その上で、僕がボールを持ち、多彩な働きをすることでチームのアドバンテージになるように、ということはサマーリーグの前にコーチと話し合った」

 つまりは「自分らしいプレーをすること」。それが自身にかけられている期待であると、フラッグは認識している。
 
 マブズには、2011年のカイリー・アービング、2012年のアンソニー・デイビスと、2人の“ドラ1”の大先輩がいる。彼らとの関係性については、「すごくいい感じ」だと語る。

「彼らはリーグでも最高クラスのベテランで、経験豊富な選手たちだ。そんな彼らから学べる絶好の機会だと思っている。こうしてともに過ごす時間が増えて、コートでも一緒にプレーできるなんて素晴らしいことだよ。コート上で起きていることを彼らがどう見ているのかとか、いろいろと学びたい」

 オフの間には、球団OBのダーク・ノビツキーが主催した恒例のチャリティーテニストーナメントに出席して、ダラスのレジェンドと初対面を果たしたフラッグ。

 また、9月下旬に行なわれたゴルフトーナメント、ライダー・カップの会場では、「僕にとってのGOAT」と憧れを口にするマイケル・ジョーダンと挨拶を交わす貴重な機会もあった。

 2006年生まれのフラッグは、2003年に引退したジョーダンの現役時代をリアルタイムでは体験していないが、家族ぐるみで大ファンだった彼にとって「夢が叶った」瞬間だった。

 そんな大先輩たちのオーラにも触れて、開幕を前にエネルギーチャージもばっちりな様子のフラッグは、「個人の目標として、ルーキー・オブ・ザ・イヤーは狙っていきたい」と意気込む。18歳の逸材は、はたして“ポスト・ドンチッチ”時代のマーベリックスを担う存在となれるか。

文●小川由紀子

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